雇用管理サポートシステム

事例No.081

○主な事業:療養 ○法人形態:医療法人 ○地区:北陸甲信越・東海

取組内容

1.採用・募集

・介護福祉士奨学金規程を制定し、養成学校を訪問、制度の紹介を行った。

・介護福祉士養成学校との情報交換(給与、奨学金、情勢)を行なう中で基本給を増額した。

・ボランティア体験実習を積極的に受け入れた。

2.職場定着  ・経済的支援策を講じた。具体例としては、1)保育手当の支給 2)資格(ヘルパー1・2級、介護福祉士)取得のための奨学金制度。

・キャリアアップの支援としてオムツの使用方法や消毒・感染予防に関する勉強会をもった。

・業務改善検討委員会にて外部研修で学んだことを検討し、マニュアルの変更を行った。

・患者クラブ活動(手芸クラブ、音楽クラブ)を推進した。

3.外部スタッフの活用  ・オムツインストラクターを招き、適切なオムツの使い方を学習した。

取組の背景

介護職の離職率が高い中、当院も例外ではなく、1病棟の介護2名・看護1名の夜勤体制を介護1名・看護1名の夜勤体制に見直さなければならなくなった。働き甲斐があり魅力ある職場は、ケアの質が高いこと、労働条件特に給与改善が求められる。

そこで介護福祉士養成学校の協力を得て、当院の給与水準を他施設と比べることにし、客観的データの収集を行なった。

また介護内容や技術についても、近隣の介護現場並みの質と比べる必要があり、クラブ活動やオムツの当て方、使い方を見直す必要があった。

取組の効果

・給与水準が上がったこと。奨学金制度が確立できたことで、その資料を持ち学校訪問が出来た。

・訪問では、法人の前向きな姿勢が、学校側や学生に受け入れられた。

・近隣にある3校から新卒3名、ヘルパー3ケ月研修後の卒業生1名が内定した。

・介護2人夜勤が1人に変更していく過程では、業務の改善を行った。主に夜間のオムツ交換回数を減らしたことは介護職員の負担軽減になり、患者にとってはオムツの質の改善になった。

・手芸、音楽クラブの立ち上げができ、療養の質が向上した。