雇用管理サポートシステム

事例No.079

○主な事業:特養 ○法人形態:社会福祉法人・社協 ○地区:九州

取組内容

1.法人内の各種介護サービスの現場責任者には、社会福祉や介護支援専門員の資格取得者を配置するようにした。

2.各介護サービスの職場内において、定期的に必要とする職員に対しては、業務フォローの勉強会を開催している。

法人内において、社会福祉士、介護支援専門員、介護福祉士の受験対策勉強会を事業計画に位置付けている。

また、現場の中堅職員には、施設、訪問介護等サービス全体を理解してもらうため、事業所間の異動を行っている。

3.職員採用時に全職員共通のオリエンテーションを初日に行っている。

取組の背景

1.法人の管理責任者(施設長等)が社会福祉士や介護支援専門員の資格取得を行い、また、現場の責任者にも有資格者を配置し、組織図と職務分掌から職員が目標を持てる(誰が見てもどの役職であればどれくらいの能力が必要であるとわかる)組織作りが必要であると考えていた。

2.業務の熟練度が職員一人一人差があるため、必要とする職員が早く不安を和らげるための仕組みが必要であった。

3.学習意欲のある職員に対して目標達成をフォローする仕組みが必要であった。

4.広くは社会福祉に従事する意義を理解し、ケアマネジメント概論を把握。

取組の効果

1.資格手当と同時に利用者や家族が必要とする責任者という姿が業務モチベーションを上げていると思われる。

2.OJTを補完する仕組みであるが、指導者となる中堅スタッフの負担が重くなり継続が困難である。

3.学習する過程が職員の成長につながるが、受験結果によっては職員への精神的フォローも必要となる。

4.各部署において毎日行われるミーティングや業務指示等の時間に、定期的に法人の福祉理念の唱和を行うことで、サービス優先的に陥りがちな現場の利用者本位意識を高める効果があるように感じられる。