雇用管理サポートシステム

事例No.076

○主な事業:特養 ○法人形態:社会福祉法人・社協 ○地区:関東

取組内容

1.期間限定の採用で3次試験まで実施していた新規採用試験を廃止し、随時採用面接を行うことで、迅速に手続きを行う。

2.新任研修の実施と、新人の教育係として、プリセプター制度をつくり、日常の相談や指導を行っている。

3.法人理念の作成と、運営の当事者としていつでも経営のトップに直接メール等で意見や提案をできる制度があり、経営層と自由な意見交換を行う機会を作っている。

取組の背景

1.4月採用の学卒者の応募者数が年々減少し、必要な人員を確保できない状況となってきたため、学校訪問や各種就職説明会への参加、求人誌への継続的な掲載を行うも、状況が改善しなかった。専門学校との意見交換を行った際に、「学科試験等を課すと学生は敬遠してしまう」「試験の時期が早く、発表までが長い」との助言をいただいた。

2.数年前に、新規採用した職員が相次いで退職するということが法人内の施設で発生した。原因を調査した結果、組織人としての基本的な常識の欠如、技術の不足や身近な相談者がいないことによる、職場での障害だった。

3.法人の規模が大きくなるにつれ、運営の当事者としての意識が希薄になり、セクショナリズムが横行し始めたため。

取組の効果

1.応募者も増え、必要な人材の確保が可能となった。中途採用者も随時補充できるため、介護現場の負担が軽減され退職者も減少した。

2.指導者である先輩職員の意識が向上し、新人の退職者も減少した。

3.法人理念や事業計画から人事考課の目標を定めており、日々の業務と目標とがリンクしている。また、「経営を語ろう」は、現場に経営層が出向き、率直な意見交換ができる場であり、参加者の運営の当事者としての意識が向上した。