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事例No.0684
1.取組の背景
当事業所を含む法人全体で、新卒採用者もなく人手不足が深刻であった。そうした中で外国人受け入れの話が上がり、法人内で協議した結果、受け入れを決定した。
しかし、これまで外国人受け入れの実績が全くなかった為、どのような準備が必要なのかわからなかった。受け入れにあたって、職員間の役割や分担について決める必要もあったが、一番の懸念は日本語の習得、職員間のコミュニケーションや利用者の方とのコミュニケーションであった。介護福祉士の取得を視野に入れた日本語の習得について、どのように進めていくかという課題があった。
また、受け入れる外国人スタッフの住環境や、異国の地での生活(プライベート)に関する配慮について、どのように寄り添って進めていけばよいかという課題もあった。
2.取組の内容
①日本語の習得について~コミュニケーションを通じた人間関係の構築~ 日本語の習得、日本語検定合格に向けて、日本人職員の担当者を決めて日本語の勉強をフォローしていく取組を行った。これまで外国人と職場で接する機会がなかったスタッフには戸惑いもあった。しかし、スマートフォン等の翻訳アプリである程度の意思疎通が可能であるので、そういった現代ならではの方法を上手に活用しながら、勉強を教える側と教わる側という立ち位置ではなく、共に働く仲間としての意識で日本語検定の合格に向けて頑張っている。最初に受けた試験は不合格になったものの、その後も緊密にコミュニケーションを取り続け、励ましを続けながら勉強に取り組んでいる。こういった関係性は、職員間の人間関係の深化や業務におけるコミュニケーションにも大いに役立っている。
②住環境の整備~安心感を与える居住空間の提供~
外国人スタッフを受け入れるにあたり、住環境の整備、事業所の近くなど通勤等への配慮も必要であった。
受け入れることとなった外国人スタッフは、ミャンマーから正社員2名、アルバイト2名、全員女性であった。またその後、さらにインドネシアから女性4名を受け入れることとなった。全員が20歳代ということもあり、事業所として通勤圏内にアパートを借りて居住してもらうこととした。一緒に住まうことによって、異国の地で働くことへの不安を和らげたり、外国人スタッフ同志の親睦も深めてもらえると考えた。日本語の勉強についても日常の勤務に関することについても、切磋琢磨し励まし合うことのできる環境として機能している。
③事業所のバックアップ~職員一人一人のつながりを支援~
既存の職員と外国人スタッフのコミュニケーションもさることながら、日常業務の中で外国人スタッフを含めて全ての職員の人間関係を良好にすることを大切にしている。年に2回程度、新人研修「ホットカフェ」という名の懇親会を開催しており、グループワークや飲食会を実施しながら、事業所としての一体感を作り出す工夫をしている。外国人スタッフもこの「ホットカフェ」を通じて、事業所のスタッフとして自然に溶け込むことができたという効果もあった。事業所としては、交流会実施に補助金を出し、外国人スタッフを含めた職員の交流を後押ししている。
3.取組の効果(改善点)
日本語習得・日本語検定の勉強を担当制にしていること、共に働く仲間としての意識の醸成、住環境の整備など、異国の地で働くことをサポートするための細やかな配慮を行なったことにより、2024年6月の受け入れ開始から外国人スタッフの離職は0%である。
また、業務の習得も日本人職員よりも早く、夜勤開始も当初の予定より3か月程早く従事することができている。
事業所内の交流会を通じて良好な人間関係を構築できている。外国人スタッフ一人一人を大切な職場の仲間として働く環境づくりを行うことで、外国人スタッフもスムーズに事業所のスタッフとしての自覚を持ち、責任感を持って業務に臨んでいる。
また、新たな人材を得ることにより事業所全体の雰囲気も明るくなった。利用者からの評判もよく、事業所全体に好ましい影響をもたらしている。