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特別養護老人ホーム(介護老人福祉施設) 社会福祉法人 中国・四国

事例No.0679

1.取組の背景

 なぜ、職員は辞めていくのか?

介護は「ありがとう」が溢れる、意義深い仕事であるにも関わらず、日々の業務に追われるあまり、その意義ややりがいを見失いがちなることがある。やりがいや自分の存在意義を感じられなくなると職員が退職していく。
この様な現状では、「ご利用者様ファースト」の介護サービスの提供もおぼつかなくなってしまうと考えた。職員が辞めずに、仕事(志事)に誇りを持ち、存在意義を実感できるような取組みの必要性を感じていた。

 

2.取組の内容

【夢プランプロジェクトとは】
ご利用者に寄り添い、叶えたい夢ややりたかったけれど出来ていない事を家族と共に実現する手伝いをする取組。
担当職員がご利用者やご家族からヒアリング(日常の会話などを通じて)し、職員自ら企画・実施する。場合によってはご家族と共に夢を実現させる。
この活動を通して、職員は仕事の価値を見出し、自らの存在意義を感じる機会となっている。

【具体的な取組】
事例紹介1:息子の晴れ姿が見たい!
 ご利用者(衰弱のため移動リスク有)のご子息が1か月後に結婚される。結婚式への参加は無理とあきらめていたが、ご利用者の気持ちを酌み、看護師を含め3名のスタッフが同行して結婚式に参加。ご家族を含め感動された。
事例紹介2:昔、妻と通った焼き肉屋に行ってみたい!
 ご利用者(認知症が進行)の奥様の提案で実施。施設では食事もままならない状況であったが、何と自分で注文され、普通に焼き肉を焼いて食べられ、会話も弾んだ。

【取組効果】
 ・利用者とご家族の絆が深まる。感謝される。
 ・利用者との距離が近くなり、より良いサービスにつながる。
 ・上司が職員を承認(褒める)するきっかけになり、職員の承認欲求が満たされる。
 ・自分が役に立っている、必要とされている事を実感できる。自分の仕事に誇りが持てる。(仕事⇒志事に)

【プライベートを充実すると良いサービスにつながる】               
 〇 週休3日制の導入 ※週休2日制も選択可                             
   (年間休日は最大で161日) 
 〇 長期休暇制度の導入(最高1か月) 
 〇 時間外勤務の縮減(昨年実績0.4時間/月)    
【地域との連携】
地域に根ざした福祉の実現を目指し、地域住民との繋がりを大切にしている。特別養護老人ホームの運営を通じて高齢者の安心・安全な暮らしを支えるとともに、地域との交流を積極的に行っている。
具体的には、地域の皆様とともに秋祭りを開催し、入居者と住民がふれあう機会を創出している。また、ボランティアの募集を通じて、地域の方々と共に支え合う関係づくりを進めている。近隣の幼稚園との交流では、子供たちとのふれあいを通じて高齢者の笑顔が生まれ、世代を超えたつながりが育まれている。
更に、地域で開催される勉強会への参加や、民生委員との定期的な情報交換を通じて、地域福祉の課題やニーズを共有し、より良い支援体制の構築に努めている。
こうした取組を通じて、地域とともに歩む福祉の実現が着実に進んでいるものと考えている。

3.取組の効果(改善点)

「夢プランプロジェクト」等の取組を通じて、職員が自分の仕事(志事)に誇りを持ち、自身の存在意義を実感出来るようになった。また、週休3日制の導入等によってプライベートの充実が図られ、良いサービスの提供につながっていると考えており、結果として次のような成果を生んでいる。

 〇この法人で働き続けたい!
   ⇒離職率:3.8%(外国人労働者の帰国離職を含む。)
 〇自分の家族も働かせたい!
   ⇒家族従業員率:30%(親子、夫婦で働いている職員)
 〇退職・転職し、他法人を経験してみて改めて当法人の良さを実感(カムバックしたい!)
   ⇒出戻り率:10%

 

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