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特別養護老人ホーム(介護老人福祉施設) 社会福祉法人 関東

事例No.0673

1.取組の背景

 慢性的な人手不足の中、介護職は限られた人数で専門性の高い介護サービスを提供しなければならない。介護の質の向上のため、センサーやICTを活用する必要があった。辞める職員が出ると、どうしても職場のモチベーションが下がり、シフトに入る職員の負担も増えてしまう。まずはテクノロジーを活用する前に、「介護はチームワーク」を合言葉に、力を発揮する体制作りをして、何でも話せる環境を整える必要があった。リーダーはしっかりと話を聞き、リーダー会議で意見・方向性を打ち出し、チーム力を強め働きやすい職場づくりを目指す必要があった。

 

2.取組の内容

介護テクノロジー導入及び業務改善への積極的な取り組みとして次の①から⑥を行った。
①県介護業務効率アップセンター窓口へ訪問し相談。
②模範となるような介護テクノロジーの導入が進んだ施設への訪問で見識を得た。
③効率アップセンターの業務改善推進セミナーへの参加。
④効率アップセンターの研修会・伴走支援への参加。
⑤試用貸出で見守り機器の使い勝手を確認。(トーテックアメニティの見守りライフ・パラマウントベッドの眠りスキャン・セーフィーの見守りカメラ)
⑥補助金申請で見守り機器の新規導入を計画。(システムファイブのすいすいケア30台・Wi-Fi工事)

特に研修会で教わった職員へのアンケートや気づきシートで課題の見える化を行なった結果、夜勤の心理的負担と身体的負担の軽減が喫緊の課題であるとわかった。特養80床とショート20床で合計100床、1ユニット20名×5ユニットの施設で、介護職員1人あたり月に4回から6回の夜勤シフトがあった。見守りシステムを導入し、この負担を軽減することにし、1ユニット6台×5ユニット=30台。

チームワークの取れた質の高いケアの提供について
「介護はチームワーク」を合言葉に、力を発揮する体制作りをして、何でも話せるコミュニケーションの環境を整えた。どんな些細なことでも同僚や上司に報連相している。シフトを回して運営して行く中で、チーム力は欠かせないため、心理的負担の軽減や職員のモチベーション向上に努めた。それまで、年に1~2名は辞める職員が出ていたが、ここ最近は辞める職員はいなくなった。
①職員が自らできるコスト削減として、おむつの適切なサイズ選びなどに取り組んでいる。ごみの削減にもなっている。
②レクレーションを多く実施して利用者に楽しんでもらっている。職員も笑ったり共感したりと相乗効果があって、働き甲斐のある職場となっている。
③看護生・介護生・大学生(教員免許のため)・中学生(職業体験のため)など、実習生も広く受け入れている。教えることが職員自身の成長やスキル向上、チームの能力向上につながる機会となっている。
④ポリテクセンターのマネジメントセミナーなど、外部研修にも積極的に取り組んでいる。

3.取組の効果(改善点)

職員のチームワークの向上、働き甲斐のある職場づくり、研修でのスキルアップにより、今年度の介護職の離職率は0%となった(過去は10%ほど)。これには、何でも話しやすいコミュニケーション環境づくり、生産性向上、補助金を活用した介護テクノロジーの導入や業務改善等に積極的に取り組んでいることが寄与している。また、効率アップセンターの外部研修・伴走支援の活用、現場からの課題抽出と優先課題の決定(夜勤の心理的体力的負担の軽減)といった、課題への取り組み方も同様である。

 

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