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特別養護老人ホーム(介護老人福祉施設) 社会福祉法人 九州

事例No.0640

取組の背景

お寺を母体とした社会福祉法人である。創立の時から困っている人たちを救うという強い想いのもとで、一方的に助け、与えるということではなく、共に生きるという姿勢を大切にしてきた。そのことが人間としての生きがいであり、本当の救いにつながるとの想いも大切にしてきた。
子供から高齢者・障がいのある人が共同で農作業をおこなったり、傘はり・蚕の飼育などに取り組んできた。
職員全員が法人理念を理解・行動することで、創立の時からあった風土が、現在まで続いている。

取組の内容

(1)令和3年度、障がい者雇用率3.75%の実績

 

主に知的、精神の障がいがある人を雇用している。近隣の障がい福祉施設より紹介があり、採用を行っている。業務内容としては、館内清掃、シーツ交換など個人ごとにライフスタイルに合わせた詳細なタイムテーブルを作成して、ジョブコーチが管理している。

(2)介護ロボット活用

職員の業務負荷軽減のために、移乗サポートロボット(Hug)、リフトを積極的に導入している。
入居者に対しても床ずれ防止ベッド、タブレット、見守りシステムを導入して安全、安心への配慮に努めている。職員の仕事の生産性向上にも繋がっている。

(3)地域との連携を通じた人材確保

毎年市内の中学校で介護の授業を実施している。介護の大切さと魅力を地域の方と一緒に学ぶ機会を作ることで介護の魅力を発信している。近隣の高校(介護専門)へ入学して卒業し、新規採用に繋がっている。

取組の効果(改善点)

(1)障がい者雇用に関して法定雇用率よりも高い水準である。

作業内容の細分化により、障がいのある人に働く場の提供ができるようになった。従来職員が行っていた作業の軽減にもつながっている。障がいのある人についても、ジョブコーチの管理の下、安心して作業してもらっている。

(2)職員の離職率・事業所の魅力度アップ

 

ICTを積極的に活用することで業務負荷を軽減し、離職率は5%から6%と低く推移している。
基本理念の確認を年1回の面接時に行うことで、法人理念とのズレが生じないように取り組んでいる。職員とのコミュニケーションの機会ともなっている。

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