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特別養護老人ホーム(介護老人福祉施設)
社会福祉法人
中国・四国
事例No.0637
取組の背景
20年前は介護主任が上から目線で教え、出来なければ厳しく注意しており、出来ない職員は陰で泣いたりしていた。新人が育たず、退職にもつながっていた。
ある銀行でのプリセプター育成の話を聞き、取り入れてみたところ、指導する側にも変化が表れてきた。職場改善への取り組みが必要であった。
取組の内容
(1)職場環境人材育成
- 介護ロボットの導入腰痛を起こす職員がいた為、予防できるように移乗ロボットを導入した。その他、コミュニケーションロボット、センサーベッドも導入した。
- 会議記録の作成にタブレットを活用
中心となる職員を決めて進め、定期的に業者と相談をしている。 - 雑務を行う介護助手の雇用
- 年2回の理事長面接で、職員が直接意見を言える機会を設けている。
- 看護師がメンタルヘルスで気になる職員の面談をしている。
- マニュアルに沿って育成し、自己評価表を用いて定期的に会議をして人材育成に活かしている。
(2)働き方、賃金、福利厚生
- 副業を認めており実績もある
- キャリアパスと賃金(賞与)を連動させている
- 特別休暇として夏休み(年3日)、リフレッシュ休暇(年3日)を設けている
- クラブ、サークル活動への費用助成(音楽ウクレレ隊がイベントで発表等)
- 育成制度給付金により永年勤続10年、15年、25年、30年表彰を実施
- ソウェルクラブ、県共済を活用して育児介護のための費用助成を実施
- 40歳以上の法定外検診(がん検診)の実施
- 介護職員全員に腰痛予防に関する研修を実施
取組の効果(改善点)
(1)低い離職率の実現
- 平成30年度5.8%
- 令和元年度8.0%
- 令和2年度2.0%
- 令和4年度7.6%
- 令和5年度5.5%
職員の離職が低くなることにより、安定して業務をこなすことができている。
職員同士が、ワークライフバランスを重視し、互いに配慮し調整している。
(2)人材育成
結婚・出産等での退職・休職が重なると、小さな法人にとっては大きなダメージとなる。学校卒業後に入職して成長した職員が、結婚・出産等を経て復帰してくれるのはとてもうれしく、職場もみな喜んで迎えている。
20年近くプリセプター制度を続けたことで、プリセプターにプリセプターがいてアドバイスできる体制となっている。