雇用管理サポートシステム

事例No.061

○主な事業:老健 ○法人形態:社会福祉法人・社協 ○地区:北陸甲信越・東海

取組内容

1.採用管理

・ハローワーク、福祉人材センター、ナースセンター及び知人等あらゆる手段を使って適材の紹介を依頼し求人活動を行っている。

・福祉・介護職の大学、専門学校の学生の実習を積極的に受け入れ、新規学卒者の採用に努力しており、見学希望者についても、案内・内容説明等理解を深めるよう努力している。

・待遇面等は、可能な限り個別の対応策を提供できるよう配慮している。

2.定着管理

・新規採用者への重点的指導と精神的支援を実施し、早期退職を防止している。

・仕事への自信と誇りを持たせるため、リフレッシュの意味も兼ね外部研修への参加を勧めている。

・モチベーションの維持・向上のため、学会等へ参加し、発表している。

・施設内勉強会の定期的な開催の中で現任研修を実施し、人材育成に取り組んでいる。

・各部屋ごとに定期的な職員会議を開催し、職員相互の連携とチームワークを育てている。

・小規模な施設であるため、上司による職員への声かけにより働きやすい職場を目指している。

・10年以上勤務した職員への表彰を実施している。

取組の背景

<採用管理>

2000年にスタートした介護保険制度は、過去2回の介護報酬の改訂により、連続して引き下げられ、介護事業者は、厳しい経営状況にあり、介護従事者にもその影響がおよび業務内容に見合った給与が支給されない状態になっている。そのため、人材流出が相次ぎ人材不足が深刻となっている。

<定着管理>

介護老人も年々増加してきており、介護内容も複雑化している中で、それに見合った給与となっていないため、他業種に労働力が流れている。

取組の効果

●採用管理

1.看護師

施設全体で正規職員11名パート職員4名、平成20年度は1月現在退職者3名採用者3名であり、充足している。

職員の採用への努力により、退職後は後任者を早期に採用できた。

2.介護職員

施設全体で正規職員25名パート職員5名、平成20年度は1月現在退職者6名採用者6名であるが、うち1名は公募をしている。採用は、ほぼ順調である。

●定着管理

1.看護師

正規社員の定員11名のうち、退職者について、平成19年度は4名、平成20年度は1月現在2名となっている。在籍 1年未満は4名、2年未満4名、3年未満1名、5年未満1名12年以上が1名となっている。2~3名は入れ替わっている。

2.介護職員

定員25名のうち、退職者について、平成19年度は12名、平成20年度は1月現在2名となっており、定着傾向である。

在籍3年以上は3名、5年以上は2名、10年以上が5名となっている。