雇用管理サポートシステム

事例No.598

○主な事業:特養 ○法人形態:社会福祉法人・社協 ○地区:北海道・東北

取組の背景

・団塊の世代が後期高齢者となる2025年には55万人の介護人材不足が見込まれており、介護業界はあらゆる対策を講じることが求められている。
  また、福祉系専門学校の定員割れという現状から、若年者にネガティブイメージが定着していると考え、将来の担い手である若年者にターゲットを絞り、戦略を講じなければならない。

・都市部に就職しようと考える若者を地域に取り込むべく、地域の魅力をPRしたい。

・社会福祉法人が地域の実情などを勘案しつつ、積極的に魅力や価値を創意工夫して発信していかなければ、これからの福祉を担う人材を集めることは容易ではない。

取組の内容

 ターゲットの設定・リクルートサイトの開設と魅力発信の工夫

・ネガティブイメージが先行している若年者にターゲットを絞り、伝えたいイメージを明確にした。

・若年者層がどのようにして情報を得ているのかマーケティングをすることから始めた。
 デジタルネイティブである彼ら彼女たちは就職活動のツールもスマホかパソコンが主であることから、それらに対応するため2016年(平成28年)にリクルートサイトを開設した。

・実際に勤務してる若年層に年齢が近い職員をモデルとして起用し、あえて私服を着て撮影することにより、介護の地味なイメージを払拭し、若者らしさやカッコ良さをアピールした。
 
・プロカメラマンによる撮影で、職員の自然な表情を引き出し、実際に働く職場や普段の日常の一瞬を切り取ったような写真を撮った。

・マイナスイメージの払拭のため、年間休日、給与情報、福利厚生、教育制度、IT環境が整っていることなどを明確に記載した。

取組の効果(改善点)

・リクルートサイトを開設し、発信のターゲットを絞ることにより、伝えたいメッセージを明確化し、求職者にとって重要な情報を伝える事ができた。

・実際に働いている若年者を、私服でモデルとして起用することで、親しみやすさやカッコ良さで、介護職の地味なイメージを払拭できた。

・プロカメラマンによる撮影で、実際に働く職場や職員の雰囲気が伝わり、PR効果も上がり自社をより魅力的にアピールする事ができた。

・年間休日、福利厚生、具体的な給与情報、キャリアアップのイメージなどの労働条件を明確に記載することで、介護職のマイナスイメージを払拭し、プラスのイメージを持っていただける一助となった。

・ここ数年は、応募者数が求人数を上回っている。
 サイトも月間4,000アクセスを超え、求職者だけでなくその家族、また、顕在・潜在顧客(利用者)など、多くの方々に仕事の魅力を見て頂いていることがわかる。