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有料老人ホーム 民間会社 九州

事例No.0595

取組の背景

当社では、ここ数年における採用面接希望者の減少及び介護職員の人材不足が深刻化しており、人材の確保に非常に苦慮しているところである。
特に、2019年度より施行される「働き方改革関連法」によって、時間外労働の規制や、年次有給休暇取得の義務化により、今以上の介護職員の確保が急務となっているところであるが、一方で、安易な採用はサービスの質の低下が懸念される。。

そこで、サービスの質を低下させることなく、人材を確保し、定着させるために、当社で行なっている「面接の方法」「採用後一週間の業務」「人事評価の方法」「採用後の研修、資格取得」「業務負担の軽減」「福利厚生」の6点のうち、「面接の方法」「人事評価」について工夫が必要と考えた。

取組の内容

1.採用面接の方法

  • ①介護経験や資格を優先せず、当社の目指す方向性(方針・理念)に合っているかどうかに重点をおいて面接。
  • ②面接では「介護職を目指した理由」「ビジョン」「希望の給与」等を確認しているが、その他、面接者の個別の希望、要望についても聞き、可能な限り対応。
  • ③面接者には面接時に自己分析表を記入していただき、一つの指標としている。
  • ④パート希望職員については、勤務時間の希望等について可能な限り対応。
  • ⑤面接後、各部門の管理者と検討し採否を決定。
  • ⑥採用が決まった対象者に対しては、採用日の前に面接の希望を勘案し作成した労働条件通知書にて業務内容、休日数、給与内容等を確認してもらい、入社後の新人研修(採用1週間の業務)について説明、最終同意を得た上で採用日を迎える流れをとっている。

2.人事評価

  • ①年1回の人事評価を実施。介護職員処遇改善加算の要件でもあるが、職員のモチベーションアップのためにも一律の昇給・賞与とはならない態勢をとっている。
  • ②人事評価内容については「業務内容」「勤怠関係」「事業計画達成状況」「自己評価他者評価の実施」を数値化し全職員を対象に実施。
  • ③自己評価・他者評価表を活用し、上司の部下に対する評価だけでなく部下の上司に対する評価も行っている。
  • ④結果については、代表取締役が直接一人一人に渡し、個別に説明。

取組の効果(改善点)

当社は、小規模な事業所であるため、限られた財源の中で昇給や賞与を支給することとなる。その限られた財源の有効活用及び職員の就業意欲維持のためにも、人事評価は重要と考えており、様々な工夫を講じている。

また、その結果を職員一人一人にフィードバックすることで、魅力ある職場づくりに繋がると信じて実施しているところである。
結果として、昨年度1年間での退職者は、契約更新を希望しなかった定年後の契約社員1名のみであり、定着率も非常に高い。

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