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特別養護老人ホーム(介護老人福祉施設)
社会福祉法人・社協
北陸甲信越・東海
事例No.0588
取組の背景
年々厳しくなる雇用環境等から、経営者として何を狙いに「ⅠCT」の導入をするのか明確にする必要があった。
法人の狙いに合ったシステム選びにより、現場環境改善をはかる必要性があった。
(何かシステムを入れなければと感じて3年!)
◆情報/業務管理に関する法人の狙いは何か
- どこまで業務をICT化するか
- どの情報を電子化するか
- 情報はどこに保存し、誰が管理するか
- どの情報を誰にどこまで閲覧/把握させるのか
◆ICT導入 <現場職員の業務負担軽減>の必然性
- 背景:時代の潮流/人員確保への懸念/重複作業の削減/省人力化・省スペース化
- 狙い:情報管理の電子化(利用台帳/アセスメント/ケアプラン/日々の記録)、省力化、効率化
※フロア別管理からの脱却
取組の内容
記録業務の時間削減/充実した記録内容/外部機器接続との親和性など「狙い」に合ったシステム選び
◆システム選定に対しての取り組み
- 法人としての要求内容抽出
- システム使用経験者達へのヒヤリング
- 各種展示会等での情報収集(医療及び福祉機器展/学会/フォーラム参加)
※メーカー各社のプレゼン/デモンストレーションで確認 - スムーズな導入のため階層別に説明会を実施(導入スケジュール/カリキュラム)
↓
法人の要望にマッチしていると判断
↓
◆介護カルテシステム「CAREKARTE」導入
- 事業所内での多様な情報の電子化 ⇒ 情報共有(職種間/事業所間/ご利用者家族・・)
- 重要記録の自動表示 ⇒ 申し送り/注意事項
- 気になる記録を自由に抽出 ⇒ 写真/動画の活用も可能に
- チェックシート ⇒ 提供の漏れが無い様に
ご利用者の入居時からの台帳作成/ケアプラン/請求・・一連の情報をワンストップで把握できるようになった。
記録は、独自に分類/細分化した項目毎に記入/閲覧可になり、利用者情報の把握が容易になった。
取組の効果(改善点)
【システム導入前後比較から】
◆経営層側から
①記録に関して:
・質の変化:処遇関係/事務連絡等の共有による正確性&時間削減
・内容分析力の変化:データの見える化
・請求との連動:事務職員の業務効率向上
②確保した時間:ご利用者対応/新たなチャレンジへ
◆職員側から
①記録に関して:記録票記載時間の短縮/ペーパーレス/質の変化/残業削減
②確保した時間:ご利用者への対応時間増
【今後の改善】
- ①ICT運営委員会を設置し問題点/改善点の抽出
- ②システムFULL活用/PC操作研修の充実/現場に合わせたマニュアル改訂
- ③職員の環境変化対応の状況把握
- ④更なるシステムアップによるメリット(眠りスキャンとの連動重視)
- ⑤今回の経験交流会のご縁から、介護労働安定センターの支援を受けて良いものにしていきたい。