雇用管理サポートシステム

事例No.579

○主な事業:グループホーム ○法人形態:社会福祉法人・社協 ○地区:中国・四国

取組の背景

 多くの職員が腰痛に悩んでおり、また、主な退職理由が腰痛であることが分かり、その対策を講じることが喫緊の課題であった。

 特に、利用者様の入浴介助をする際の前屈姿勢が介護職員の腰部への大きな負担となっていた。

 この負担を軽減する方法を模索していたところ、腰部負荷軽減用HAL(移乗介助支援用ロボットスーツ)の存在を知り、また、補助金を利用できることが分かったため、まずはリースにて1台導入することとした。

取組の内容

◆導入した先進技術の概要

 HALは腰部に装着するタイプの介護ロボットである。生体電位信号を読み取ることで介護職員の意思に従って動作をアシストし、物を持ち上げるときや運ぶときの腰部への負荷を低減する。
 約3キロと軽量で、介護職員の動作への制約が少ないのが特徴である。

◆導入に際して工夫した点

 操作に抵抗がある職員が多く、リース可能な期間が短かったため、使用する職員については管理者を含めた3名に絞り、使用者研修を実施することとした。

 使用する介護業務も日中・夜間帯の入浴時、パット交換時、移乗介助時に限定して検証を行った。当初は装着に対する不安軽減のため、管理者のいる日に装着確認を行ってから使用し、徐々に使用頻度を多くしていった。

取組の効果(改善点)

 初めは装着に時間がかかっていたが、徐々に装着時間はかからなくなり、不安も減ってきた。職員の腰痛負担については改善傾向がみられ、HALのアシストに慣れるにつれ前傾姿勢や持ち上げる動作の際の腰部への負担が減り、体幹を戻した際に感じていた痛みが軽減した。

 HALを装着してアシストの動きを感じる中で、今まであまり気にしていなかった自分自身の身体の動きや使い方を意識する機会となったことは想定していなかった効果である。利用者様への事故リスクの不安が少ないのも良い点である。また、見た目がかっこ良く、面会に来られたご家族様からも好評である。

 今後、介護現場に普及すれば、職員へのメリットはもちろんのこと、一般の方に対してもイメージアップになるのではないかと期待ができる。