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特別養護老人ホーム(介護老人福祉施設)
社会福祉法人・社協
近畿
事例No.0561
取組の背景
- 昨今、労働者のメンタルヘルス不調が原因の不幸なニュースを見る機会が増えてきており、未然防止の対応について考えていた。
- ストレスチェック制度が導入され、メンタルヘルス不調の未然防止の取組が急務と考え、職員のストレスについての理解や対処方法についての教育が必要と判断した。
- また、地域に根差した施設運営を目指すため、地域の住民との関係性を高める工夫が無いか考えていた。
取組の内容
介護労働安定センターに相談をし、以下の取組みを行った。
- ヘルスカウンセラー相談の集団型相談でメンタルヘルスについての職員研修を企画した。
- 職員研修の企画にあたり、近隣の施設、市役所関係者、市立医療センター関係者にも参加を働きかけ、地域の方々と一緒に研修を受講できる環境づくりをした。
- 研修内容については、まず自分の現状のストレスの程度について気づいてもらおうと考え、介護労働サービスインストラクターに相談し、「ストレスとの上手な付き合い方」を提案してもらった。
- 自分自身のストレス反応についての気づき、周りの人でメンタルヘルス不調者がいた場合の気づきについての詳しい研修を行った。
取組の効果(改善点)
- 職員各々、自分では気づいていなかったが相当なストレスを持っている事が理解できたようで、ストレスの対処について考えるようになった。
- 現在、メンタルヘルスの不調者はいないようだが、周囲の人の異変に気づく意識を持ち始めている。
- 取り組みについて、近隣の関係者に声掛けしたことで地方新聞社の取材が入ることになった。職員も注目度が高まっていることが感じられ、より研修への意識が高まっている様子である。
- 地域との関わりを深めていこうという思いが職員にも浸透してきており、地域主催のイベントにも積極的に参加している。先日は地域主催の綱引き大会に参加してチーム一丸で好成績を上げた。このことにより職員に一体感が生まれ、職場環境の改善にもつながっていると感じる。
- 別の新たな効果として職員からのアイデアも出るようになり、施設内の空き地の除草のために「山羊の放牧」を始めた。このことが地域で話題を呼び、見学者が訪れるような環境が出来てきた。系列の施設でもこの取組を検討している状況である。