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特別養護老人ホーム(介護老人福祉施設) 社会福祉法人・社協 北海道・東北

事例No.0549

取組の背景

①法人規模が大きくなり、職員一人ひとりについての把握と心配りが難しくなった。特に、リーダーや管理職の意識と質の向上が重要であることは理解しているが、改善の項目や実施方法などについては具体化していなかった。総従業員数249人(うち正社員数:190人、3拠点運営(特養2、小規模特養1の他併設施設有)

②リーダーや管理者としての「意識と役割」、管理者としての「質」の向上

③職員の意欲・能力を高め、「質」の向上を目指す

④人材募集における応募者がいないことへの危機感

⑤試用期間の取り扱いが曖昧であり、採用後の労務トラブルが課題になっていた。

取組の内容

介護労働安定センターの支援を受け以下の内容に取り組んだ。

  • 理念、行動指針の浸透...名刺の裏面に記載する。
  • 人事考課制度の見直し...職員の意欲・能力に応じた適切な処遇とキャリアパスについて整理していく。人事考課制度の見直し...職員の意欲・能力に応じた適切な処遇とキャリアパスについて整理していく。
  • 採用試験の内容(面接項目等)の見直し...職員の「質」の維持を目的とする。
     (例えば、自主的に業務ができるか、人に対する配慮ができるか等)
  • 法人の知名度、ブランド向上を考える取組み...時代に沿った効果的なツールの導入(SNSの活用)。
  • 労務リスクを考えた就業規則の改正...統制管理、リスクの評価と対応、統制活動、情報と伝達、モニタリング、ICT(情報伝達技術への対応)に分けて整理する。
  • 管理者の教育...全体研修の他、階層別研修の導入
    リーダ―、管理職自身の育成を目的として、部下の管理や評価についての研修を行う。

取組の効果(改善点)

  • 人事考課に関する取組において、これまでの評価シートを見直し、2段階から5段階に変更したことにより、より細かい目標設定ができ、職員の意識向上に繋がった。
  • 管理職教育の導入、部下の管理、評価に関する研修は、評価者の標準化に繋がると期待できた。
  • 法人のソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)の立ち上げに関する取組では、現ホームページ上に、フェイスブックをリンクさせることが出来た。若い職員にフェイスブックを担当してもらうことにより、若い職員にも責任感が出てきた。また、一方的な情報発信ではなく、フェイスブックでは「いいね」がつき反応が見れることから、手ごたえを感じることができ、やる気の向上に繋がっている。
    今後、HP(ホームページ)、SNS委員会(仮称)を法人本部に設置して管理する予定である。
  • 就業規則の整理を行い、退職規程、人事評価制度、休職規程の見直しを行った。現時点での経営に合わせたものに改善でき、経費の削減に繋がることが期待できる。

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