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特別養護老人ホーム(介護老人福祉施設)
医療法人
九州
事例No.0544
取組の背景
・多くの介護事業所において人材不足が課題となっているが、この事業所も例外ではなく職員の離職が課題である。平成26年度に介護労働安定センターの「介護職員定着化支援事業」に参加申し込みをした。その中で、アドバイザーによる訪問支援を実施し、組織のリーダーが上手く機能していないという現状が把握できていた。
- リーダー自身が仕事の優先順位をつけられず、部下に仕事を任せきれない。
- 緊急性の高い目の前の仕事に追われて、中長期的な視点で仕事ができていない。人材育成ができていない。
- 職員の意見を引き出し、行動を促進する関わりができていない。
これらの課題を踏まえ、リーダー自身が自信を持って行動できるようにするための考え方を習得し、部下のモチベーションを高め、定着に繋げたい。
取組の内容
- リーダーの問題解決力を高めることを目的に、キャリアコンサルタントによるグループコンサルティングを実施した。
- 自分たちでそれぞれの課題を抽出し、改善に向けての取組みについてキャリアコンサルタントからアドバイスを受けた。
- ①課題解決シートをベースにリーダーとしての「問題点」「現状」「ありたい姿」「ギャップ」「とるべき行動」を具体化、明確化した。
- ②グループディスカッションでコーチングコミュニケーションを活用しながら、「真の問題」を引き出す面談法について学んだ。
- ③各部署のビジョンを明確にし、そのビジョンを周囲と共有するための実践ワークを取り入れた。キャリアコンサルタントによるアドバイスを受けた。
- ④表面的な問題だけでなく、その問題を引き起こしている考え方の癖や習慣について考え、改善するための行動の洗出しも行った。
取組の効果(改善点)
- リーダーが信念を持って行動し、また自分自身の仕事と向き合い、的確な優先順位付けを行うことで、次期リーダーの育成や中長期的な視点での行動を行えるようになった。
- 組織の目標に即した部署ビジョンを明確に持ち、共有することができた。
- ビジョンを明確化、共有することで、部下に適切な指示を行えるようになった。信頼関係を構築する手立てとなった。