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有料老人ホーム
民間会社
北陸甲信越・東海
事例No.0528
取組の背景
- 雇用管理責任者講習の受講後に介護労働安定センターに相談をした。
- 新しくデイサービスを開所する予定がある。
- 非常勤職員の定着率は良いが、正規職員の定着率が悪く、問題であると感じている。
- キャリアパス制度を構築しているが、規程の整備が不十分な部分もあると認識している。
- 制度について職員にしっかり伝わっているかについて少々不安を感じている。
- 食のケア、体のケア、心のケアを柱に、事業所の経営理念を実現させていくための人事考課制度に改善したい。
- 疾患別ケアの研修計画立案について助言が欲しい。
取組の内容
介護労働安定センターに相談し、アドバイスを受け以下のことに取り組んだ。
- 管理者の考え方、職員の研修体系、研修計画等のヒアリングから開始し、課題分析と問題抽出を実施した。
- 経営理念を練り直し、会社の目指すべき方向を分かりやすく、伝えやすい経営理念とした。経営理念を職員がどのように考え、行動するかの行動指針の作成にあたっては、中核となる職員が作成する参加型とした。
- 経営理念実現のための人事考課項目と位置づけ、表現方法を工夫し、対象者全員に理解してもらえるようにした。全職員参加の会議で経営理念と人事考課項目の説明を行った。
- 評価については自己評価を行うこととし、上司評価と異なる点はフィードバック面接に活用、指導、教育の材料としていくこととした。人事考課結果のフィードバック面接の方法、昇給・賞与への反映方法を検討した。また、管理職の評価項目の点数ウエイトを見直すこととした。
- キャリアパス制度の構築については、県で作成した「介護事業所キャリアパス制度導入ガイド」に掲載されている成功事例をもとに、再度キャリアパス制度の概念を理解した。
- 正規職員から研修計画についての意見を聞いて反映させた。
- 新人教育制度を作り、正規職員の役割を明確にした。
- 疾患別ケア(認知症・パーキンソン病・脳血管疾患を中心に)を年間研修計画に組み込んだ
取組の効果(改善点)
- 経営理念について、事業所が思い描いていたものを整理し、具体的に表現できた。「経営理念」と、理念を実現していくための「人事考課表」という形にすることができ、全職員の共有化ができた。
- 新人教育制度を作り、分からないこと疑問に思うことを早期に解決できるようにした。
- また、制度を作ることにより、教育する側の責任者(正規職員)にも責任感が生まれ、人材定着に効果が出ている。
- 研修計画の一環として、健康確保事業「感染症対策」を活用し、職員全体の意識が向上した。