雇用管理サポートシステム

事例No.518

○主な事業:有料老人ホーム ○法人形態:民間会社 ○地区:北海道・東北

取組の背景

・「介護の雇用管理改善 CHECK&DO25」により雇用管理上の課題について分析したところ、

①「人材育成」
②「評価・報酬」
③「法人・事業所の風土」について課題があるという結果になった。

・キャリアアップに対して支援する意向が法人にはあるものの、職員は現状に満足してしまっている。自ら学ぶ姿勢、キャリアアップに関しての意欲が低い。

・職員の大半は家庭を持つ女性で、スキルアップに対するモチベーションが高くない。

・自らを高めて欲しいという思いを経営者は持っている。
取組の内容
介護人材育成コンサルタント相談をし、以下の提案を受けた。

取組の内容

 介護人材育成コンサルタント相談をし、以下の提案を受けた。

・資格取得やスキルアップが職員自身の将来にどのような影響があるのか、気づきを促す方法を検討すること。

・ロールモデルとなる人材の育成による全体の意識改善。

・職員の心理的安定がサービスの質の向上にも大事であり、仕事にプライドを感じることができるような取り組みが求められること。

・仕事や人間関係等における悩みを聞きやすくするために相談窓口を設置し、個別面談を活発に行うこと。

提案をもとに、下記の取り組みを行った。

・介護職員として各人のあるべき姿を見据えたフリートークから各人のスキルアップ研修に繋げるため、目標を高くしすぎず実際の業務改善等を中心に相談することを重視した。

・目標を共有するため介護理念構築のグループワークを行ってから管理者による個別相談窓口を開設し、効果を上げるように努めた。

・経営者から「社長独占券」を職員に配付し、お客様に「WOW(驚嘆)」をお届けしてポイントをためることで、社長と食事をしながら日々の業務のことなどをゆっくりと話すことができる機会をつくった。

取組の効果(改善点)

・個別面談により資格取得の希望を把握することができた。受講料の1/2費用負担制度の導入、介護休暇の利用など、それぞれの家庭環境に配慮するとともに、業務に支障にならないような相互支援の仕組みを導入することができた。

・職員のふとした仕草や心に残った出来事などを記入する「チャンピオンズシップ賞」導入について、職員から提案があり、「褒め合う職場づくり」の実現を果たした。

・たくさんのアイディアが生まれ、自ら考えていく環境になりつつある。

・職員が自分自身のことを振り返り、自ら考えて行動するようになった。

・利用者目線で行動ができるようになり、研修への参加意識も「私が行きたい研修」に変わりつつある。

・今後は各人のスキルアップに注力することが重要となっている。