雇用管理サポートシステム

事例No.513

○主な事業:老健 ○法人形態:医療法人 ○地区:九州

取組の要約

1.職員の定着がうまくいかず、人員確保が大変である。

①主任クラス(管理者とスタッフの間)のリーダー研修を行った。
②介護労働安定センターの雇用管理コンサルタント相談として社会保険労務士、開業型の社会福祉士を派遣してもらった。

2.収益確保が難しい。
 事業所のPR活動を積極的に行うことについてアドバイスを受けた。

3.充実した人材教育を行っていきたいが、どのような方法が適切なのかがわからない。
 助成金を活用して、7人の職員を「ケアビクス普及支導員養成」研修に派遣した。

取組の内容と効果(改善点)

 上記1.に関して

①当初は、管理者が離職率の高さに頭を悩ませ、改善を行ってきた。しかし、現場の声を拾うことから始める事について提案を受け、職員間のグループワーク形式の集団型相談を行った。集団型相談内容の充実と進捗状況の確認を行うため、隔月で3回程行った。見えてきたのは、人材不足による、各ユニットでの疲弊感や緊張感である。そして連携がなかなかできない事による不満だった。
②講師派遣をしていただき、経験豊かな開業型の社会福祉士に内容の策定をしてもらった。また、労務管理等で直面している問題や課題を整理してもらうために社会保険労務士の派遣もしていただいた。

 上記2.に関して

 病院を持たな介護老人保健施設として、他の医療法人と比べやりにくい部分が潜在的にある。特に利用者確保には苦慮しており、どう克服していくか特有の問題を持つ施設である。この点については、大きな課題としてこれからも考えて行く必要性を感じた。
地域へのPRや貢献をもっと広げていく取組みについて提案を受けた。多くの介護事業所が存在する今、利用者やその家族、又はケアマネジャーに選んでもらえる事業者になるには、施設の特色づくりを行う必要がある。選んでもらう施設作りを、考えることにつながった。
 今年度は下記を進める事にした。

 ・ホームページをリニューアルし、ネット上でも更に施設をPRしていく。
 ・制度改正を見据え、機能訓練の特色を出すことにした。そこで、高齢者向け体操のケアビクスに注目した。『ケアビクス普及支導員養成講座』を7名に受講させ、来年度から『高齢者向け体操』をPRしていく予定である。

上記3.に関して

 『ケアビクス普及指導員養成講座』は約半年間のコースであり、7人を同時に派遣するので、費用的負担も大きい。そこで、教育訓練の助成金である「キャリア形成促進助成金」を活用して、施設の費用的な負担を軽減することについて提案を受け、助成金申請につながった。