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介護老人保健施設
社会福祉法人・社協
九州
事例No.0510
取組の背景
日頃から感染症予防の講習を受講し施設内での予防を徹底していたが、利用者、職員ともにノロウイルスが発生。感染源を探す中、対応が追い付かず感染者合計11名、症状があった者合計28名となった。ノロウイルス発生から終息まで2ヶ月かかり感染者数が多くなったことを踏まえ、感染症への意識、予防対策、初期対応、拡大防止策に問題があったのではないかと思い感染症予防対策を強化することとなった。
取組の内容
- 保健所から下記の指導を受け取り組んだ。
- 清掃による館内の消毒の徹底
- 利用者、職員の健康チェック
- 症状のある方へのガウン着用の徹底
- 介護労働安定センターへ相談し、各ユニットの管理者等がヘルスカウンセラーと施設内をまわり、感染管理において問題がある箇所をひとつずつチェックし問題がある箇所についてアドバイスを受けた。また問題箇所を写真に撮り、それをもとに発生後の対策も含め職員に講話を行い周知徹底し下記の内容に取り組んだ。
- 水回りの環境整理(シンク台や洗面台、スポンジ等は湿ったままの状態で再使用しない)。
- 加湿器や空気清浄機の清掃。
- 症状者の対応は手袋、マスク、ガウン、シーズキャップ、キャップを装着する。
- 症状者と症状なし者の生活空間を隔離し、対応する職員も固定する。
- 食器類や清掃道具をディスポへ変更する。
- 症状者が出た場合、各フロアの職員間の交流をできるだけ控え、移動手段を症状があったフロアとなかったフロアで分ける。
- 次亜塩素酸を使用した消毒及び清掃。
- 手洗いと手指消毒の徹底。
- 初期対応セットを各ユニットに設置。
- 面会の制限
取組の効果(改善点)
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上記の内容の成果もあり、その後発生したインフルエンザ、ノロウイルス各1名の発症が確認されたが、拡大することなくすぐに終息した。