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有料老人ホーム
民間会社
北陸甲信越・東海
事例No.0499
取組の背景
- 求人を出すと、わりと応募者は多い。しかし、シングルマザーであったり、精神疾患的な求職者で あったり、働くにはいろいろとサポートが必要な場合がある。
- 介護業務はやってみたいが、「未経験であったり、経験が浅かったり、はっきり言って自信がない。そこで、まずはパートから慣れてみたい。その後に正社員として登用されたい。」といった求職者からの要望もある。
- 介護業務は、人間関係が濃く人間関係のストレスが生じやすいため、これを解消するために、心を健全に保つためのなんらかの方法を取る必要があると判断した。
取組の内容
- 求人票に、デイサービス勤務者は、お子さんを職場に連れてくることができる旨を載せた。
- 面接の段階で、精神疾患を持っている(フルタイム勤務ができない)求職者については、本人の望みを聞いて、勤務シフトを組む旨を伝えるようにした。(フレックスに近い形で出勤時間に配慮するシステムを取り入れた。)
- 初めて介護業務につく人たちは、職安の「トライアル雇用制度」を使って気軽にお試しで来てもらうこと。そのほか、トライアル雇用制度が使えない場合であっても、時間給制度で、介護の補助的な業務をまずは行って頂き、自信がついて、継続して業務に就きたいということになれば、正社員に登用する、という道筋を整えた。
- ストレスを解消するために、「徳のありかた」「論語に学ぶ」「戦国武将に学ぶリーダーの在り方」「偉人に学ぶお母さんの在り方」など、毎回テーマを変えて、心を整えるお話を聞いてもらう、心を高める取り組みを行った。
取組の効果(改善点)
- シングルマザーの女性を実際に雇用し、お子さん2人を事業所に連れてきて、目の行き届くところで介護業務を行ってもらった。デイサービスの利用者(お年寄り)も、小さいお子さんと触れ合うことができて、喜んでおられた。これは思わぬ効果であった。
- トライアル雇用制度で採用された方、制度が利用できない方、いずれも、まずは軽度な業務から取り掛かっていただき、焦らず覚えてもらって馴染んでいただく方向性で取り組んだところ、約9割が1年以上にわたり職場に定着した。
- ただ単に介護業務に従事するだけではなく、同じ職場で働く仲間と「協力して」「いたわりあって」「譲り合って」「謙虚に」といった、「徳育修身講話」を毎月1回行ったところ、職場の雰囲気が極めて良くなった。当初、効果は感じられなかったが、後になって継続は力なりと感じた。