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有料老人ホーム 医療法人 九州

事例No.0464

取組の背景

①職員の能力向上を行うノウハウを知りたい。
職員のスキルアップについては、主に外部研修に派遣している。職場内で研修案内を回覧し、希望者を募っているが研修に興味のある職員のみが参加しており、能力向上にバラつきを感じる。効果的に職員全体のキャリアアップをするには、どのようにしたら良いかを知りたい。

②新規事業所を立ち上げるので、新人向けの研修を行いたい。
新たに採用する職員を対象に研修を行うが、施設立ち上げ時は業務が煩雑になる。限られた研修期間で満足する研修を行いたい。

取組の内容

介護労働安定センターに相談し、以下の支援・指導を受けることができた。

①職員の能力向上を行うに当たって、キャリア形成の明確な基準を設けることが必要である。どのような経験やキャリアを積めば評価され、処遇やポジションが変化していくのか。労使双方が納得し、透明性のある方針である事が職員の能動的な能力向上に繋がる。下記4つの段階的な指導を受けるとともに、実施することができた。

  • (1)厚生労働省が公開している職業能力評価基準(施設介護業)を基に、事業所独自のキャリア形成の方針を検討した。
  • (2)キャリア形成の作成支援を行っている都道府県職業能力開発協会を紹介してもらい、キャリア形成プランの作成に役立てた。
  • (3)キャリア形成プランに沿って研修を企画した。今年度は、「月1定期研修」と「新人向け研修」を行う事を決定した。
  • (4)労働局の教育訓練に係る助成金を活用し、研修を行う事についてアドバイスを受けた。

②上記①によるキャリア形成の明確化は、新たに採用する職員に対しても大きく効果がある旨、説明を受けた。新人向けの研修には、コミュニケーション研修と法令遵守、それに基本的な医学看護の知識を研修に組み込む必要がある旨のアドバイスを受けることができた。

取組の効果(改善点)

①事業所独自のキャリア形成が完成し、それを基に事業内職業能力開発計画を作成した。最終的に、キャリア形成が明確に判断できる「教育訓練体系図」が完成した。事業所の研修を充実させるために、教育訓練の助成金の「成長分野等人材育成支援制度奨励金」を活用することとなった。

②介護労働安定センターが研修の企画や講師の選定を行ってくれた。「月1定期研修(8月~来年2月 計7回)」と、「新人向け研修(8月 計6回)」の2種類の研修を実施することができた。

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