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介護老人保健施設 医療法人 北陸甲信越・東海

事例No.0367

取組内容

1.次亜塩素酸ナトリウム600ppmと1000ppmの使用規定の統一

  • 嘔吐物には1000ppmを使用、日常的には600ppmでテーブル・手摺り他、上の拭き掃除に使用を統一
  • テーブルは裏面の10㎝範囲まで清掃の統一
  • 全事業所嘔吐物処理時のセット準備<セット内容:ディスポガウン・マスク・ビニール長手袋1双、ビニール袋2枚・キッチンペーパータオル6枚・輪ゴム

2.面会者への注意喚起

・生物の差し入れ、体調不良者について各事業所玄関に面会制限について注意喚起の張り紙を掲示

3.全事業所対象に流行時期に応じた感染予防に対する注意事項の速報発信

4.全事業所から感染委員会への体調不良者報告の義務化(利用者と職員対象)

5.職員教育(感染予防・感染防止対策・食中毒)の実施

取組の背景

平成19年2月17日に当老人保健施設において感染性胃腸炎(ノロウィルス)が発生し、消毒作業はもちろんの事、医療的処置の開始、感染の蔓延防止対策等々、平常時は必要のない業務に追われた悲惨な体験の中で一人目発生から10日間で感染者はゼロとなったが、その日から一週間後に終息許可がおりた。

一人目発生の時に正しい知識と対応がされていたなら感染の蔓延は防止できたのではないか、開設以来十何年間このような経験が無く、過信があったと反省すると同時に今後の対応として、法人全体が感染予防の統一を図り、周知徹底が必要であると考え、感染委員会を中心に取り組み、施設内感染予防の強化に努力している。

取組の効果

  • 苦労した経験は、以降職員の意識も高まり、感染予防対策にも生かされている。
  • ルール化した手順の遵守、現在もテーブル裏面10cmの清掃の継続等施設環境の清潔に心がけている。また、嘔吐物取り扱い時のディスポガウンセットも手順に沿って活用されている事などから、施設内感染の発生が無いと評価している。
  • 更に、うがい・手洗いの励行により自己の健康管理、入所者・家族への感染防止であることの意識も高まった。

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