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介護老人保健施設 医療法人 北陸甲信越・東海

事例No.0309

取組内容

  1. 入社時の総合研修として、職種を問わず、技術を除いた部分で施設職員としての資質に関わる研修を一定期間実施。 その後、各セクションにおいて、指導者のもとで現場研修を重ねOJTを繰り返しながら外部研修の参加へとつないでいる。
  2. 看護、介護職においては、年間企画のもと、施設内でそれぞれが学習の機会を設けている。
  3. 細かい気づきや配慮等の修得については、施設内外の研修は当然であるが、各フロアごとに定期、不定期にミーティングを実施。
  4. 職員の総合研修の場として、年間企画に基いて、毎日1回、学習会を開催。(外部研修参加報告、症例研究発表、外部講師の講演等)
  5. 資格取得に向けて研修会の実施、技術向上を狙いとして研修会の実施。

取組の背景

  1. 現場優先の教育では、ある期間を過ぎた頃より複数の職員が行き詰まりを感じ、途中退職に繋がっている事に着目し、介護施設で働く職員としての基本からという視点で考えた。
  2. 新しい知識や技術の修得は勿論だが、異職種が協働する中で、共通認識を持つ事の必要性が高い現場の実情からお互いが学ぶ場が必要不可欠であった。
  3. チームでケアを提供する場所でありながら、一度現場に出てしまうと価値感や性格の差などにより、自己覚知もされず個々の振り返りが希薄になっている事が伺えた。
  4. 専門職として、常に新しい情報の収集とそれぞれの専門性の追求が現場の職員には求められている。
  5. 仲間同士で学ぶ中から生まれる向学心の向上と専門職としての義務であるという観点から。

取組の効果

  1. 同時入職者間で仲間意識が発生、お互いが助け合い離職者は減少している。又段階を踏むことで場面ごとに自己理解が得られ、それぞれの役割が果たせている。
  2. 共通の場で確認していくことで、年数や資格などによる格差は縮小し、気持ち良く働ける。
  3. 外部、総合研修での学びでは、理解できたと思いがちだが、ミーティング等では、日常管理の実際でもあり、理解が容易であり、自己の振返りと共に共通理解が得られチームケアへと繋がっている。
  4. 計画的に症例研修をチームで取り組む事で、職種間を越えて専門性を追求することができる。又外部研修の報告を受けることで、研修に参加できない職員も常に新しい情報が入手できる。
  5. 業務終了後に緊張感もなく施設内で学べる、又職員の技術の修得状況も把握でき、次の研修企画に繋ぐことができる。

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