- ホーム
- 分野から事例を探す【施設】
- 事例一覧
- 事例No.0269
特別養護老人ホーム(介護老人福祉施設)
社会福祉法人・社協
北陸甲信越・東海
事例No.0269
取組内容
- ティーチャー(インストラクター)制の実施 未経験や無資格の方でも常勤の場合は、最低3ヶ月教育担当がついて教育していく。 1ヶ月に1度、研修報告を提出。 ティーチャーには研修期間終了後、現金にて手当てを付与。
- 独自の教育プログラム ~階層別研修の実施~ 2007年4月新人研修より実施。 新卒 中堅C 中堅AB 指導という4つの階層別のプログラム。
- 昇給システム 現場責任者の推薦があれば、未経験や無資格者の方でも年数や勤務態度に応じて昇給する。 1.5年で自動昇給、2年以上で昇級試験(第1次・第2次)に挑戦できる。
取組の背景
- ・毎日の業務を通じてなんとなく業務を覚えるのでは「自己流」となり、本人にとっても良い結果とならない。
・教育係を付け、いつまでに何を習得すべきか、組織として体系的に取り組むことが何よりも早道。 - ・2006年は事業所が稼動して7年。経験年数に応じて求められるレベルが変化していく中で、新人の時だけで研修が終るのではなく個人「more better」の意欲を後押しする必要な時となった。
・そこで2006年9月「教育プログラム委員会」を発足。組織が個人に何をどのように期待するか、そして本人がどの方向に向かい、変われば良いのかを一方的に提案するのではなく本人が“気付き、考える”時間を体系的にプログラム化し、毎年バージョンアップしており現在に至っている。 - 上記1.2があっての昇給システムと考えている。
・人のモチベーションは自分の働きに見合った(と本人が思う)支払いがあること=社会的評価である。
・よって経験年数や階層別研修を通じ本人の能力・人間力を実質的なもので評価し当園にとって強力な人材を育成する。
※イメージフォロー 新人研修 1.5年自動昇給 中堅研修 昇給テスト
取組の効果
- ・進歩は個人差があるので、今本人がどのレベルなのか、そして何についてつまづいているのか、タイムリーに把握することが出来る。
・指導する側にも責任が与えられるので教える側のレベルアップも図れている。
・新人でも分かりやすいマニュアルの整備も進んだ。 - ・介護だけでなく施設内のすべてのスペリャリストがそれぞれの見地から講義を行うので非常に濃厚な内容である。
・全ての講義内容をまとめると一冊の本になる。
・受講者として他の事業所のスタッフの話を聞くことで新しい発見が得られたと好評。
・但し研修を抜けることで現場に負担がかかること、受講するため夜勤明けや公休時の時に来なければならない等のネックもあるが、そこまでしても参加して良かったと思わせるようにすべく講師側も真剣に奮闘している。 - ・非常に意義のあるシステムと考えている。
・導入前より離職率が下がり安定した。
・要は2年目に入りようやく慣れてきた頃に自動昇給、その後は自分の努力次第でワンランクずつ上がっていくことができる仕組みがあることは働く側にとっては希望につながり、現場も指導に力が入っている。