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特別養護老人ホーム(介護老人福祉施設)
社会福祉法人・社協
北海道・東北
事例No.0519
取組の背景
(1)慢性的な人手不足
- 職員が辞めていく。
- 募集しても人が集まらない。
(2)負の連鎖構造
- ①「職員が辞めていく」 ⇒ ②「サービスの劣化が始まる」⇒
- ③「しだいに利用者が減ってくる」 ⇒ ④「介護収入が落ち込む」 ⇒
- ⑤「やむを得ずコストを削る」 ⇒ ⑥「魅力のない事業所に人が来ない」
(3)現状認識と今後に向けて
① 社会保障制度は、今後ますます厳しくなる。
⇒ご家族・ご利用者様を味方にし、経営の安定化を図る。あらゆる加算制度を導入し、必要に応じて事業の拡大/縮小/撤退を的確に決断して実行する。
② 介護ニーズが増大する反面、人材確保の困難な時代が続く。
⇒第一に離職者を出さない。職員定着に向けたすべての手だてを尽くす。福利厚生を見直し、あわせて魅力のある介護の仕事を開発し続ける。
③ ハードの劣化が進み、新たな設備投資が必要となる。
⇒計画的な建物修繕、空調整備、車両更新、介護労働軽減に向けた介護機器導入などを行う。
④サービスの品質を絶えずチェックし、時代を先取りする。
⇒食事内容、入浴、運動機能、仕事+地域・家族向けの新たなサービス。
取組の内容
○ 法人の経営理念に基づく基本方針を制定
○ 福利厚生事業の充実
○ 人づくり計画
(1)中長期経営計画を策定
(2)職員のキャリア・アップを促進
*平成27年度は、法人内の管理者講習の中で、雇用管理コンサルタントによる
「就業規則について」の集団型研修を実施した。
(3)品質向上を促す研究・検討委員会の設置
○ 利用者・家族の幸せを願う新サービスを開発
○ 地域との絆を深める活動を実践
取組の効果(改善点)
○ 人材定着が成長を促す
- ① 職員が定着し、職場が活性化する。 ⇒ ② サービスが日ごとに高まる。 ⇒
- ③ また新しい利用者がやってくる。 ⇒ ④ 経営が好転し、収入が増える。 ⇒
- ⑤ 成果が職員へ還元される。 ⇒ ⑥ 働く意欲が涌き、さらに努力する。
○ 若者たちが就職してみたくなる介護事業所
- 巷での若者達の間で良い噂が流れる
「辞める人がいないって!」「皆、楽しそうに仕事をしているようだ」 - 就職し、1か月余が経過すると
「先輩方は、新人にとても優しい」「"報・連・相"が行き届いている」 - 手ごたえが伝わってくる
小さな気づきや発見が上司まで届き、評価され、実践に生かされる。 - 特技や個性が生かされる
得意芸(福祉、教育、医療、土木、農業、サービス行など)が生かされる。 - 家族も安心、長く働き続けられる
初任給が厚く、定期昇給も行われ、生活の見通しが立つ。