雇用管理サポートシステム

事例No.204

○主な事業:特養 ○法人形態:社会福祉法人・社協 ○地区:中国・四国

取組内容

1.サービスの量的拡大と質的向上が重視されるなかで、ユニットリーダー研修を毎年1人以上が受講している(ユニットケアの推進)。

2.職員の資質を担保するため採用時には、ホームヘルパー2級以上の資格要件を義務づけている。

3.職員一人一人に向上心を持っていただくために、社会福祉事業に関する専門資格の取得を奨励している。資格取得者には、資格取得記念品の贈呈、そして老人福祉に係る「社会福祉士及び介護福祉士、介護支援専門員、看護師、栄養士、社会福祉主事、ホームヘルパー2級等」には資格手当を支給している。

4.老人福祉に係る資格取得に必要な研修期間「スクーリング」等については、職務に専念する義務を免除し、安心して研修に専念できるよう配慮している。

取組の背景

ユニットケアを確立をするために、人材育成(職員の意識改革・介護技術の向上)が不可欠であった。 《ユニットリーダー研修の復命書から》

私たちが自宅で暮らすように当たり前の日常生活を自律的に営めるよう、介護を行う手法としてのユニットケアの理念と方法を学びました。一番感じたことは、私たちがこの3年間行ってきたことは、 本当のユニットケアと呼べるものでは無かったということです。そして、自分が正しくユニットケアについて理解し、学ぶことをしなかったことを悔やみ・反省しました。講師の話では、介護のプロの売り手として、自信のない介護を売ってはいけない。自分が受けたくない質の介護を行ってはいけないと言うことを改めて学びました。

私達がいま行っているケアと、ユニットケアのどこがどう異なっているのか?、常に考え行動することが必要だと感じました。入居者が快食・快便・快眠をするために何が必要であるか、突き詰めるとユニットケアになる。

その人らしい生活に何が必要か、どうしたらそのひとらしく生活できるのか、職員の憶測でなく、入居者・ご家族からの情報を知り、自分達がやるべき仕事(サポート)を見極めるために24時間シートが必要になる。これまで、職員本意で決めた全てのルール、システムを根底から覆さなければならないことへの衝撃とともに、本来のユニットケアを行うことへの希望を感じた。

取組の効果

職員の意欲向上と業務の専門性向上につながってきた。

1.資格取得者

平成18年度、介護福祉士資格取得者 2人  平成19年度、介護福祉士資格取得者 3人

2.資格取得に挑戦している者

社会福祉士受検資格 3人、介護福祉士 4人、介護支援専門員 8人、社会福祉主事 1人

3.資格手当

施設業務に必要な場合の資格に対し支給する。

・ ヘルパー 2級、1級   月 額 1,500円

・ 管理栄養士 月 額 10,000円

・ 介護福祉士、社会福祉士、社会福祉主事任用資格          月 額  3,000円

・ 介護支援専門員、理学療法士、作業療法士             月 額 20,000円

4.資格手当については、全体のバランス等を考慮して更に見直しを検討する。

5.ユニットケアについては、職員の意識改革を推進しながら順調に遂行できるよう務めたい。