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介護療養型医療施設 医療法人 九州

事例No.0196

取組内容

1.資格取得の推奨、資格手当について

  • 5~6年前よりヘルパー2級(月5,000円)を設け、資格取得の推奨と質の向上に取り組んだ。平成19年4月からはヘルパー1級(月7,000円)を設けた。
  • 週休2日制を導入していた為、その休みや有休を利用し週1回養成施設に通い2~3ヶ月でヘルパー2級を取得。
  • 養成施設に通う曜日は管理者の理解、スタッフ全員の協力のもと勤務シフトを調整し優先するようにした。
  • その後介護福祉士資格保有者の採用と共に月10,000円の資格手当を設け、推奨と質の向上に努めた。

2.評価

  • 評価システムについて上期・下期で個別の目標管理シートを用いて毎回実施している。
  • 全体会議、部署会議、個別ミーティングなどで労働状況の確認や希望や目標確認を実施している。
  • 期末に自己評価、上司評価、幹部評価をもとに昇給などの雇用条件を見直しを実施している。

取組の背景

  • 当病院ではH11年療養型病院に移行する前は看護職員の数が介護職員よりはるかに多く、医療法により看護補助者としての位置づけが慣例化していた。しかし、H11年頃より除々に介護職員数が増加し今では看護職員数(31人)を逆転している。介護業務のウェイトが高くなり看護職員の補助的業務から分離する部分が多くなった。
  • 介護職員数も増加し、質の向上の為業務の整備を含め介護職の管理や業務の大幅な見直しが必要になった。
  • 資格取得推奨による個人のレベルアップを中心に介護業務の質向上に役立てている。

取組の効果

資格取得者の推移については入職後に資格取得した方は20名程度とかなりの数になるが、資格手当を設け始めた当初と現在の全体介護職員数とが差が大きく比較が困難である。

現在では資格取得後に入職されるケースも増えた。

少なくとも資格手当がつく事で資格取得の機会を得ている事の影響は大きいものの、それが質の向上と結びついて現場の充実が図れているかという視点では評価が難しい。また、介護職員の年齢幅や教育制度の個人差も大きく、統制をとる事の難しさや看護職とその他の職種との業務区分をすることの難しさそして賃金の低調化などの問題も重なって、質の向上や生き甲斐や働く喜びの獲得などの実現にはまだまだ課題が多い。

しかし、資格を取る事で自信をもって働くことができ、利用者にとってもより質の高い介護サービスの提供を受けることができるようになり、確実に資格を取る前よりも質の向上に反映されていると確信している。

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