雇用管理サポートシステム

事例No.194

○主な事業:有料老人ホーム ○法人形態:民間会社 ○地区:北陸甲信越・東海

取組内容

1.基本的な職員採用を、扶養控除範囲内での仕事を希望する以外は常勤採用とした。

2.常勤職員については、勤続年数3年、5年、10年で表彰し、金一封と食事会を催すこととした。

3.給与面については、基本給を、2級訪問介護員資格を前提に一定にし、資格手当を高額に設定した。

4.資格手当については、その業務に就いていなくても支給することとし、その資格を要する業務に就いたときには、更に上乗せした。

取組の背景

・開設当初、非常勤介護職員の流動が激しく、人材の流失による介護の質の低下が問題であった。

・介護職員の採用については、新聞折込等の活用により行っていたが、応募者が「好景気」の為、激減した。

・非常勤職員の退職については、給与及び待遇面が主たる理由であった。

取組の効果

・常勤職員を多くした結果、定着率はUPした。

・「3年、5年(当社はまだ介護事業に参入して6年目)表彰までは勤務する」という気持ちが職員に生まれた。

・資格手当を高額に設定することで、無資格者は2級訪問介護員資格を、2級訪問介護員資格取得者は介護福祉士資格を、介護福祉士資格取得者は介護支援専門員資格を、取ろうという意欲が向上した。

・現在、常勤介護職員の8割以上が、介護福祉士資格を取得している。また、今年度は、介護支援専門員実務研修受講試験を5人が受験し、3名が合格した。これにより、全職員の内、18%が、介護支援専門員資格を所持している。