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特別養護老人ホーム(介護老人福祉施設) 社会福祉法人・社協 近畿

事例No.0013

取組内容

  1. 採用について面接試験を受ける前に施設見学の実施
  2. 勤務シフトの改革による夜勤勤務時間の短縮
  3. パート労働者の契約更改における個別面接及びパート労働者の正職員登用
  4. 職員の外部研修の積極的参加

取組の背景

  1. サービスの質を向上するには施設での介護経験を積んでもらう必要がある。そのため就業してもらう限りはできるだけ定年まで働いていただくのが良いと考えていた。
  2. 施設における夜勤労働者の慢性的な不足と、パート労働者が正職員を希望していても夜勤が出来ないという理由から正職員登用が難しい状況を改善し、働きやすい環境整備をする必要があった。
  3. パート労働者が面談もなく契約更改していたため、不満を相談できず悩みを抱えてしまい離職してしまう状況があった。
  4. 職員が研修に積極的に参加していなかったため、職員の知識が浅く利用者が施設内で均一なサービスが受けることが出来ていない状況であった。

取組の効果

  1. 面接試験前に施設内を見学し当施設の業務体制を理解してもらい、就労の条件面を提示した上で面接試験に臨んでもらっているので、ただ仕事に就きたいといった意識ではなく、この施設で福祉活動をしたいといった意識を持ってもらえるので、就業後は職場に対して愛着がでてきて定着率につながったと思う。また、就業している職員も新人が職場を見学に来るので意識して仕事に就いているようで、利用者への対応力が高まったように思う。当施設では、常に見学していただくようにしており、職員も第三者に常に視られる感覚をもちながら仕事をしているので施設全体が明るくなったように思う。
  2. 夜間勤務時間を時間拘束14.5時間から10.5時間に変更することによりパート職員の中から夜勤が可能な職員が出てきたので、夜勤労働者の確保につながったことと職員の定着率が高まった。また、夜勤を短縮化することで勤務シフトをA勤~G勤と多様化する必要性が出てきたために、それぞれの勤務帯の業務を改善したことから業務効率が良くなり、個別介護を中心としたゆとりのある介護の実践が出来たように思う。
  3. 以前からパート労働者の中に、ある人と早出をしたくないとかあの人と組むと自分ばかり負担になるといった不満を間接的に聞いていたが、実際にどのようなことであるかを面談により話を聞くことで勤務シフトの改善につながったことや、パート労働者がどんな勤務体制を希望しているか密に話をすることができ職員の定着化につながったように思う。
  4. 外部研修の参加について施設が費用を捻出することで、職員が積極的に参加するようになり、知識の必要性を感じはじめ、質の高いサービス提供を実践しようと考えるようになってきた。また、今後は介護職員としての自信ができて、プライドを持って仕事に関われるようになると思うし、高いレベルで仕事をしたいと感じてもらえるのではと考えている。

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