雇用管理サポートシステム

事例No.104

○主な事業:特養 ○法人形態:社会福祉法人・社協 ○地区:北海道・東北

取組内容

1.新規学卒者は、地域の大学全てに求人を出し、毎年3~4名を採用している。

2.中途採用の求人は、ハローワーク、人材センター及び縁故を通じて実施(年15名程度採用)。就業規則で試用期間を定め(3ヶ月~6ケ月)、人物等を見極めて正職員に採用している。

3.定着には個人の能力開発、モチベーションの維持向上が大切と考えており、そのための継続的な職員研修が重要と考えている。 なお、定着管理上、当法人が13の介護事業を多角的、複合的に運営しているメリットは大きいと考えている。

取組の背景

介護事業は、他産業と比較し「3K労働」で離職率が高いとも言われ、介護保険制度の根幹が揺らぎかねない状況となっている。 確かに、当法人が新規事業の開設等で求人をしても優秀な人材を見出すことは年々難しく なってきていると感じている。

このような厳しい介護労働市場下では、法人内職員の定着やキャリアアップが益々重要と なっており、研修をはじめとする総合的な対策が今後とも必要となっている。

取組の効果

職員の採用管理では、原則として書類審査、筆記試験、面接を行い、人材を確保してきた。

また、事業所間の人事異動を活発に行い、キャリアアップや公平さを確保してきた。

また、2008年2月にISO9001を取得し、一層きめ細かい職員掌握ができるようになった。

目下のところ、厳しい労働環境の中ではあるが、新規及び中途採用者の必要人員を確保しえており、職員の定着も極めてよい結果を得ていると考えている。

ちなみに、当法人における過去3年間で退職者数は43人/年で全常勤職員(105名)の13%となっている。