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事例No.0530
1.取組の背景
(1)業務効率化
設立当初からICTを取り入れ業務効率化は図られていたが、規模の拡大に伴い事務作業の負担が増えており、更に効率をあげる仕組みづくりが必要だった。
(2)ワークライフバランス、職場環境、賃金
① 定期巡回介護、看護事業は、土日、早朝深夜サービスも多く、幅広い年齢層の職員を確保し定着させるためには働き易い環境が重要と考えていた。
② 開設当初は土日、早朝深夜のサービスはその時間帯に働ける職員で回していたが、同じメンバーばかりに偏り、不満が聞かれるようになっていた。
(3)ストレス対応、人材育成
① 訪問事業でおこりがちなコミュニケーション不足を防ぐ必要があった。
② 研修は職員講師等で行っていたが、慣れや日常業務の忙しさもあり、もっと身につく研修を取り入れたいと考えていた。
2.取組の内容
(1)業務効率化
① 全ての職員(40名程度)にスマホを貸与、事務所には複数台のPCを配置した。
② 利用者情報、計画書等のソフトを導入し、共有を図った。
③ 訪問車両全車にシステムを導入し、走行履歴によりサービス時間を把握するようにした。アルコールチェッカーを使用し、安全管理の徹底を図っている。
(2)ワークライフバランス、職場環境、賃金
① 採用時はもとより、結婚、出産、介護など職員の生活環境の変化に合わせてきめ細かい面談を行い、希望に沿って働き方を選べ、東京の事業所も含め異動もできるようにしている。
② ハローワークや求人情報をチェックして他社より高い賃金を提示し、土日のサービスは通常より割増の手当を出している。
(3)ストレス対応、人材育成
① 利用者、家族のハラスメントや日頃の悩みなどを独りで抱え込まないように、また、ICT化によるコミュニケーション不足を防ぐため、直行直帰を減らしてできるだけ事務所で顔を合わせるよう、毎日昼礼を行っている。
② ケア・サポート講習では、事前に研修委員と講師、介護労働安定センターとの打合せを行い、事業所の現状や課題を盛り込んだ生きた研修を行っている。
3.取組の効果(改善点)
(1)業務効率化
① 全ての職員にスマホを貸与をしており、迅速な報告、連絡ができている。PCでは計画書作成等効率よく稼働し、共有している。
② 訪問車両全車のシステム導入によって、移動や非サービス時間の把握ができ、勤務実績の正確な計算ができている。
(2)ワークライフバランス、職場環境、賃金
現在39名の職員(男性18名:女性21名)のうち正職員は24名。30代~40代の職員が中心に活気ある職場となっている。現在2名の看護職員が1年間の育児休暇を取得中で、間もなく復帰の職員は復帰後の働き方も面談し希望に合わせている。土日の割増の手当を出すことで、不満の声はなくなり、急な変更等も職員間で話し合い、交代も円満に行われている。回っている。また、他県を含む4事業所間の異動も可能で、職員の選択肢が広がるだけでなく事業所としても適材適所の配置ができている。
(3)ストレス対応、人材育成
ケア・サポート講習を取り入れたことで、研修での職員の顔つきが変わり、取組姿勢にも変化がみられるようになった。また、以前は昼礼での発言は多くなかったが、最近は発言が増え活発な意見交換ができており、30分程度を予定しているミーティングがオーバーしてしまうことも度々あり、職員が話し易い環境作りが進んできている。