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事例No.0526
1.取組の背景
利用者からの要望は、朝早く、または夜遅い時間帯の送迎や支援の依頼等、時間帯も内容も様々である。訪問介護は利用者あっての事業であり、その要望に応えるためには、職員の勤務時間を柔軟に考えていかなければ対応できない状況があった。
また、介護職員初任者研修や訪問介護員2級養成研修課程と普通自動車二種免許の両方の資格を取得していれば介護タクシー運転業務にも就ける等、職員ひとりひとりができる業務を増やすため、資格取得を推進することを考えた。
2.取組の内容
介護職員初任者研修や訪問介護員2級養成研修課程を修了している人を採用した後に、自動車学校と連携を取り1か月程度で普通自動車第二種免許を取得できるよう配慮した。介護関係の資格取得者にもっと上の資格を目指すよう促し、実務者研修等を受講できるよう勤務時間を調整した。資格取得に係る費用は全額事業所で負担し、受講期間の賃金も100%補償した。
利用者の要望を断らずに業務を進めるにはどうすればよいか、職員全員に勤務しやすい日時をあげてもらい、それを基に勤務シフトを組むよう調整した。
3.取組の効果(改善点)
資格を取得することで、従事できる業務が多くなった職員が増えた。また、資格取得を促すことで職員のレベルアップにつながっている。「利用者が困ることがないように」を第一に考えつつ、職員も自身が働きやすい時間の勤務を希望する等、職員みんなで協力し合って業務を行うようになった。待機時間が長くなる場合は業務時間外の扱いとし、休憩時間と就業時間を明確にしたことで、メリハリをつけて業務にあたるようになった。
引越し等の自己都合退職はあるが、仕事や人間関係がいやだとの理由での退職者はいない。定年退職後にパートで復帰した職員もいる。
自身ができることを考え、声を上げ、お互いにフォローし合うことが、各々の働きやすさや人材定着につながっている。
令和元年10月の台風19号で事業所は床上浸水の被害にあったが、この時も事業所全体でできることを考えて行動した結果、事業を休むことなく利用者を困らせることにはならなかった。