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20人未満 株式会社 北海道・東北

事例No.0525

1.取組の背景

 「顧客の創造・価値の創造」利用者・家族・支援事業所の満足なくして、当事業所の存続、成長はありえない。顧客を創造するためには、既存の利用者への「喜び・満足・品質・安定の高いサービス」を提供し続けることが欠かせない。それが新規利用の拡大と信頼に繋がる。
 顧客のニーズに応え、優れた品質、コストパフォーマンス、幅広い対応力で新たな価値の提供を行うために、「経営の強化と理解そして団結」が地域を明るく心強くするという経営方針に基づき活動してきた。
 しかし、キャリアパスについては、論理的に作り上げられたものではない。キャリアパスに合わせて成長・昇給昇格してもらう為には、法人の目指すべき姿を具体化した行動目標、実際に目指すべき数値目標を設定し、目標に向けて行動できるマインドを獲得するとともに、そうしたマインドを身につけている職員を適切に評価する必要がある。

2.取組の内容

 基本的な経営理念をベースに、5年後10年後のありたい姿を考え、法人の目指すべき経営方針、経営計画を明確にすることに取り組んだ。
 それを具体的な職員の行動目標(=成長の方向性のよりどころ)に落とし込み、キャリアパスを組み立てた。どういった人をどれだけ雇用し、どのように育てていくかの目安となった。経験年数や資格のみの基準ではなく、それらを含めた能力や情意評価に基づいて役割を決定し、役割に等級や給与のベースが対応する「役割等級制度」としてキャリアパスを設定した。
 給与制度としては硬直的な棒給表ではなく、評価結果により若干の上下なども反映させやすい範囲給制度とした。

3.取組の効果(改善点)

 キャリアパスの導入により、個人の目標が明確化された。目標を達成するべく、モチベーションがアップし、職場環境が改善された。また、訪問介護という仕事柄、直行・直帰が多くコミュニケーション不足になることがあったが、職員間の報告・連絡・相談も都度行われるようになり、時間外労働の削減に繋がっている。
 「役割等級制度」に基づきリーダー・マネージャー等級にふさわしい性向・スキルの職員を選ぶことができるようになり、離職防止にもつながっている。令和5年度は、離職ゼロであった。

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