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事例No.0496
取組の背景
①平成28年に設立にあたり、ハローワークに求人を出したが全く反応がなく、人材が確保できずに困っていた。
従業員が不足している状況で運営していたため、代表者も現場に出なければならなかった。
代表者は現場と内部業務も兼ね負担がかなり大きかった。
②採用については、経験・未経験者問わず幅広く視野に入れていたので、職員教育においては技術面だけでなく、業務を行う上での利用者さんへの接し方などしっかり行おうと決めていた。
取組の内容
①できることから行動を起こし、まず知人に声掛けし応募者を探した。会う機会を作り、その時は必ず以下の内容を伝えた。
・仕事内容と企業理念
福祉の分野の就労経験がない人は、障がいのある方や高齢者の支援は「難しい」「怖い」というような印象を持っている場合もあるため、まず障がいや介護が必要な方々について、その方々に対する支援内容等を丁寧に説明した。
また、「気持ちは必ず伝わる」をモットーに、「働く人、利用者の方、双方を大切にする」という管理者の思いを伝えた。
・会社のサポート体制
無資格、未経験者には仕事を教え、本人が不安なく訪問できるまで代表者や先輩職員が同行する体制をとっている。
また、働く人のライフステージに合わせた働き方を応援している(勤務日数、勤務時間等に配慮)。
②職員の能力開発には事業所として積極的に協力している。
初任者研修や同行援護従業者養成研修の費用を事業所が負担(半額または全額)し、業務の一環として受講してもらっている。
スキルアップした職員に対しては、助成金を活用し処遇面に反映させている。
③福利厚生の一環として、飲み物や菓子類、健康器具を事務所内に設置した。
取組の効果(改善点)
①口コミで人が集まり、定着する事業所に
・求人を出したのは、設立時の1回のみ。それ以降は一度も求人広告を出すことなく人材確保が出来ている。
当初は、代表者からその知人、徐々に知人の知人へと広がり、現在は職員の知人へと広がって応募がある。
出会ってから1年後に「この事業所で働きたい」と応募してくる方もいる。
職員からは、「もっと早くこの仕事を始めていればよかった」という声も挙がっている。
最初に、仕事内容や企業理念をしっかり理解してもらった上で、勤めてもらい、教育もしっかり行っているので定着もよい。
・人材が確保できたことで、代表者は事業運営、働きやすい職場づくりに専念する時間が持てるようになった。
加算取得や助成金の活用、介護ソフト導入など事業運営をしっかり行い、手当を職員に還元し、働きやすい職場づくりができている
→職員の定着へ
代表者が、緊急時の要員として職員の急な休み等に対応できる
→人員配置にゆとりができた、代表者職員共に週休二日制が実現
②職員の能力開発(資格取得支援)の結果、職員のスキルが上がり対応できる利用者が増えた
→仕事の依頼も増え、経営的に安定→職員に還元→職員の満足度アップ(仕事のやりがい&待遇面)→職員定着・・の好循環を生み出している。
③飲み物や菓子類、健康器具を設置したことで、自然と職員が集まるようになっている。
仕事上の悩み等もそういった中で自然に話ができ、従業員間のコミュニケーションが良くなっている
→人間関係が良好