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20人未満
その他
九州
事例No.0487
取組の背景
当初より、事業所の職員全員で「残業ゼロ」「業務の効率化」に取り組んでいたが、まず勤務時間内で効率よく仕事が進むように、記録作業をICT化することに取り組んだ。職員の事務負担を軽減させたいというのが大きな理由である。
介護記録や請求業務は残業をして処理していたが、手書き記録をシステム化することにより作業効率をアップすることを試みた。できる限り機械を活用して、利用者様へのサービスに集中できるようにしたいと思っている。
取組の内容
タブレット型端末(以下タブレット)をパートを含め全職員に配布し、使用することとした。また、導入しただけでなく運用面も考慮し、システム導入研修を開催して、システム開発業者を講師とした操作方法、主旨のレクチャーを行い、管理者に対しては介護保険請求や給与計算等の管理業務でもシステムを活用するため、個別指導も行った。
主な内容は下記のとおり
①ケアマネジャーが作成した介護計画書がインターネットを介して全職員で情報共有されている。ケアプランに沿って「食事」「入浴」「排泄」「バイタル」等をタブレットへ簡単に入力できるようにした。
②タブレットに入力された情報は、「介護記録」「連絡帳」「業務日誌」に連動している。
③利用者のサービスが完了した時点で連絡帳は完成しており、ボタン一つで簡単にプリントアウトしてお渡しすることができるようにした。
④タブレット端末からも、過去のデータや利用者様の情報が閲覧でき、利用者様が体調を崩した場合、服薬や食事などの記録を確認できる。
⑤管理業務では、介護計画書に沿って実施したサービスの内容をタブレットで簡単に入力できるようにした。
取組の効果(改善点)
導入後の効果として、職員から・・・
- 残業が大幅に削減された。
- 記録漏れが少なくなっている。
- 申し送りの周知が画面上でできる(聞いていない、見ていない、読んでいないがチェックできる)。/li>
- 体温、血圧、脈拍、食事などの統計データで高度な分析ができる。
- バイタルデータの提供で、医者、ケアマネとの連携、信用が強くなる。
- 勤務表について管理者が一元管理できる。
- 職員の具体的動き、仕事の割り振り、ダブルチェックが可能となった。
- 月初の介護保険請求に係る業務が5分の1程度に削減された。
といった声が聞かれ、導入は成功であったと考えている。