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20人未満 その他 九州

事例No.0486

取組の背景

重度の要介護者に対する訪問介護を開始して8年目になる。「看取り」対応までできる人材をどのように育成するか、質の高い統一したサービスを提供するにはどうしたらよいか考えているが、人手不足で日々の業務に追われ、資格取得や研修等による計画的な人材育成が難しい状況である。

また、訪問対応のためヘルパー同士が会う機会も少なくコミュニケーション不足もあり、職員が定着しない状況が続いている。
プロ意識を持ち、何でも言い合える仲間づくり、安心して働き続けられる職場づくりを行うために何をしたらよいか悩んでいた。

取組の内容

介護労働安定センターに相談し、アドバイスを受け以下のことに取り組んだ。

「看護と介護の違いを理解し、プロとしてどうあるべきか」「人柄は良いがプロ意識に欠ける部分をどう教育、訓練するか」を考え、プロ意識を高める施策として、職員全員の名刺を作成した。チーム毎に面談を実施し、これまでの「ヘルパー」や「サービス提供責任者」「介護福祉士」と書くだけでなく、「ターミナルケア・サポートチーム」「セルフケア・サポートチーム」など、それぞれのミッション(任務)を明確にし、各人の仕事への意識を高める工夫を行った。

また、定例会議の際に職員同士で「ハイタッチ」を実施。普段顔を合わせる機会が少ない職員同士が行うことで、コミュニケーション不足の解消及び一体感の創出を図った。

取組の効果(改善点)

今まで名刺を持っていなかった職員にも名刺をつくり、プロ意識の自覚を促すことがきたが、さらに肩書きに工夫を凝らし、それぞれのミッション(任務)を明確にすることで目標を持ち行動するようになった。職員の仕事への意識を高め、モチベーションアップにつなげることができたと感じている。

また、定例会議で行う職員同士での「ハイタッチ」についても、職員間の交流が少ない状況で、声かけのきっかけにもなり、「初めは恥ずかしかったが楽しい」との意見も出はじめ、コミュニケーション不足の解消につながっている。

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