雇用管理サポートシステム

事例No.472

○訪問介護の職員数(規模):20人未満 ○法人形態:有限会社 ○地区:中国・四国

取組の背景

 介護業界でも特に訪問介護はヘルパー不足である上、在職中のヘルパーも高齢化が進み、正規職員にしわ寄せが来ている。そのため正規職員のモチベーションも低下し、離職に繋がる恐れがあり、悪循環に陥る可能性が大きい。

 そこで、理想とする事業所の姿を思い描いてみた。

 ・ヘルパーを増やすことよりも、現在のヘルパーが気持ちよく働くことができる環境にしたい。

 ・仕事とプライベートや生きがいを両立できる職場環境にしたい(ワークライフバランス)。

 ・書類等の作業を見直し、効率化を図りたい。介護記録を作成するために、現場の仕事を終え事業所に戻り記録をすると、遅くなり疲労もたまる。また、紙媒体だと職員たちの情報共有が十分に出来ず、伝達が漏れる事もあった。

 ・職員の将来像を共に語り、スキルアップや資格取得などの支援をしていきたい。

 これらについて、介護労働安定センターに相談し取り組むこととした。

取組の内容

 設立当初から働いてもらっているヘルパーが高齢化してきていることもあり、定年制を廃止することにした。

 介護記録については、一部の正規職員を対象に、試験的にITツールを導入した。費用の問題もあるので、少しずつ導入することとした。

取組の効果(改善点)

 定年を廃止することで、現在働いてもらっているヘルパーにいつまでも心置きなく働いてもらえる環境ができ、ヘルパーのモチベーションアップにつながった。今後の高齢者雇用にも期待がもてる。

 今回、65歳超雇用推進助成金の65歳超継続雇用促進コースの申請をしたところである。受理されたら、その助成金を活用し、職員全員へITツールの導入を検討している。職員のモチベーションアップを図り、意欲を持てるよう、更に今後のエンプロイアビリティにつながるようスキルアップや資格取得の支援も行う予定である。