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事例No.0456
取組の背景
介護業界一番の課題は、人手不足が深刻なため容易に転職ができてしまうことである。
教育の重要性は十分認識していたが、厳しい教育をすると辞めてしまったり、褒める教育ばかりになってしまいがちで本当に良いのか、教育方法について疑問があった。
このような点から、職員の離職を防ぎ、人材を確保し、育成していくには、どのような方法等が良いかで悩んでいた。
取組の内容
基本に返り、職員教育(人材育成と意識改革)に力を入れた。教育方法や進め方等を工夫して職員教育の確立に取り組んだ。
①人材育成と意識改革に対する教育
- 介護労働安定センターが実施する平成27年度労働局委託事業「人材不足分野における人材確保のための雇用管理改善促進事業」の「地域ネットワークコミュニティ」に参加した。
- 職員の経験等を勘案し、それに対応するケーススタディを交え、5段階に分けた階層別研修を実施した。
1.新入職員 2.初級職員 3.中級職員
【主な内容】事業所の理念、考え方、目指すもの
事業所が各階層の職員に求めるもの 例 トラブル対応等の技術的内容
4.リーダークラス 5.管理者クラス
【主な内容】ケーススタディを中心とした内容
②管理者の育成について
「任せる勇気」を持たせるため、明確に法人のポリシーを伝え、納得してもらうようにした。
取組の効果(改善点)
①職員の経験等を勘案し5段階に分けた研修を実施したことにより、現場職員には徐々に意識の変化が出てきており、事務の効率化・生産性の向上に繋がってきている。
②代表者自ら階層にあったカリキュラム・レジメを作成して講師を務めた。「事業所の理念、考え方、目指すもの」について直接職員に思いを伝えることで、職員がその重要性を感じ、自分たちでできることから実施しようと意見が出始め、次の課題に絞って、実施・検討を始めている。
- 実績入力が月末に集中しないようにすること。
- 職員がサービスに入る前・終了後の報告を徹底すること。
- タブレットの導入による報告入力。
③管理者が育ってきており、管理者を中心に、空いている時間を有効に活用しようとする姿勢もできてきた。
④「地域ネットワークコミュニティ」に参加した他事業所とは、引き続き意見交換や情報交換をするなどの交流があり、大変貴重な仲間(コミュニティ)ができた。