取組の背景
・不動産業を母体とした介護事業部門で、平成23年に訪問介護事業所を設立し、その後、デイサービス事業所2ヶ所、高齢者向け住宅2ヶ所、居宅介護支援事業所を開設してきた。
・職員の定着率の向上が課題であり、そのために納得性のある評価制度の設定が必要となっていた。
取組の内容
・介護労働安定センターを通じて、雇用管理コンサルタントのアドバイスを頂き、公平性・納得性のある賃金テーブルの作成ができた。
・課題は次の2点だった。①各層ごとに賃金額の上限~下限は決めていたが、賃金テーブルがないため、各職員の給与を主観的に決定していた。②新規採用時の給与も不明確だった。
・各階層のモデル賃金の設定を行い、将来的なキャリアアップと賃金額の上昇を見越したテーブルを作成した。
・採用時の基準と設定した賃金テーブルとの整合性を調整・確認した。
・職種別の賃金データを参照しながら、給与水準の妥当性を調整・確認した。
取組の効果(改善点)
・課題であった賃金テーブルの設定と新規採用時の給与水準を明確にすることができ、職員のモチベーションUPに繋がると考えている。その結果として、処遇改善加算Ⅰの算定要件を満たす事ができるとともに、職員の定着率の向上が期待できる。
・今後、職員の人材育成や職員間の連携等チームワーク作りなどにも力を入れ、長く働き続けられる職場環境づくりをしていく。
- ●この事例が当てはまる分野●
- 人事制度 ― 人事・処遇制度の工夫
- 賃金管理 ― 基本給