雇用管理サポートシステム

事例No.366

○訪問介護の職員数(規模):20人以上50人未満 ○法人形態:有限会社 ○地区:九州

取組内容

 1 コミュニケーション管理、 2 能力開発、 3 賃金管理

①毎週1回定時ミーティング(常勤者)の開催・・・より良い介護のためどうしたらうまくできるかを検討。

②毎月1回ミーティング(全ヘルパースタッフ)の開催(参加者には、時給を支給)・・・情報交換、検討。参加できなかったスタッフには、ミーティング内容を回覧(サイン)し、情報の共有に努める。

③毎月1回職場内研修の開催(ミーティングと同時開催の場合あり)・・・制度の理解を深め、自分達の役割を確認。介護知識の向上。認知症への対応。介助の仕方。感染予防の知識。

④初任者研修の実施(同行訪問や制度のしくみ、介護の現場について、等)

⑤随時職場外集合研修などに参加(時給、経費支給)・・復命書は、管理部門だけでなくスタッフ全員に回覧

⑥親睦会・・・スタッフの誕生会(月単位)を開催。仲間意識、相互扶助精神を高める。

⑦他事業所と研究会の開催・・・事例に基づき対処法の意見交換など。

⑧ヘルパー料理教室の開催・・・若いヘルパー、初心者などへのヘルパー用料理のサポート。

⑨接遇研修の実施

⑩資格取得のための情報提供

⑪自己評価とリーダーによるチェックの実施・・・チェックシートによる点検。

取組の背景

1 コミュニケーション管理、 2 能力開発、 3 賃金管理

○介護スタッフ(プロ)として目標、問題意識や知識の欠如、あるいは不足。

○訪問介護は原則一人で入るということから、危機管理や介護技術の充実が必要。

○働く人としての自覚向上。(初任者が多い、若い人)

○女性スタッフ中心という利点を活かす。

○登録型スタッフのモチベーションの向上

○離職者防止対策。

○スタッフ間の情報の共有と連帯感の向上。

取組の効果

1 コミュニケーション管理、 2 能力開発、 3 賃金管理

(利用者に対して)

○介護技術の向上に伴い、利用者とのコミュニケーションがよくなった。

○利用者の自立支援に向けたより良い介護を実現、それが利用者や家族からの信頼につながった。

○突発的な事が発生しても早急に対処でき、その結果利用者や家族からより信頼が篤くなった。

○今まで以上に介助時の利用者の安全が確認された。

(スタッフ自身)

○スタッフが、わが事業所の介護従事者としての自信を持つようになってきた。

○困難といわれるような利用者でも積極的に取り組むようになった。

○ヘルパーの安全を確保するための情報交換が深まり、未然に事故防止ができた。