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20人未満 特定非営利活動法人(NPO) 九州

事例No.0269

取組内容

1 能力開発

①新人教育、②OJT

○対象者:就職時から一年前後のスタッフ

○時 間: 就職時 20時間  随時

○内 容: 事業所の概要説明

○講義=運営方針・事業の目的・ホームへルパーの役割など、生活援助時の留意点・記録の重要性について。

○個々人の悩み相談に対応。

○実技=利用者宅同行訪問(指導は先輩ヘルパー)・基本介護技術、法人他事業体験「生きがいデイ・介護デイ」

③Off-JT

現任研修

○対象者:就職一年前後からのスタッフ

○時間: 随時

○内容: 事業所の概要説明(復習)

○講義=運営方針・事業の目的・ホームへルパーの役割など、生活援助時の留意点・記録の重要性について、認知症の人を理解する・治療食・接遇・事例検討

○実技=基本介護技術・治療食

取組の背景

1 能力開発

○ 小規模事業所である当法人は、人材不足もあり即戦力となりうるOJT研修に力を入れてきた。

○ なかでも先輩ヘルパーに同行しての新人研修が主であり、何故この利用者には訪問介護が必要なのか?ヘルパーが係わることによりその人の生活はどのように深かまっていくのか? という視点からの研修にはあまり時間をかけていなかった。

○ しかし、介護保険制度の理念に沿った関わりを行なうためには、公的な役割を担う訪問介護員としての自覚と認識を持ち支援するという研修の重要性を痛感し、研修カリキュラムの再構築を図ることとした。

取組の効果

1 能力開発

①新人教育、②OJT

○ 事業所の運営方針・目的・ホームヘルパーの役割などを講義するカリキュラムを取り入れたことにより、介護保険の理念に沿った支援の重要性を共通理解した上でサービス提供に従事する事が可能になる。

○ ヘルパーの意識の向上につながる。

○ 法人他事業の業務体験をすることにより、高齢者福祉を多角的に捉えることが可能になる。

③Off-JT

現任研修

○ 認知症の人を理解する・事例検討・記録(利用者の状態が解かる記録)の講義カリキュラムを取り入れたことにより、全スタッフの意識の向上が図られ利用者への満足度の高い関わりが可能になる。

○ 教育の充実により、積極的なまた意識の高い人材確保が容易に図られるようになった。(口コミ) 必ずしも賃金は高くない。

※ 現状と今後の課題

ア) 登録型ヘルパースタッフ構成であり、月一回のヘルパー会議を持つのが精一杯の現状。

イ) OJT研修を折に触れ企画実践しているが参加できるスタッフには限りがある。

ウ) 自主学習を含めた学びの場を確保することによりサービスの質の向上を図るとともに、利用者本位のケアにつなげる事が出来るため、今後研修時間の確保と手当て並びに助成金などの制度が充実すれば、OFF-JT研修がもっとやりやすくなると思われる。

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