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事例No.0213
取組内容
1 サービス提供責任者
①サ責の役割
○サービス提供責任者の位置付けを明確にすること(ケアマネジャーに従属するような意識の払拭)。
○サービス提供責任者の業務内容の明確化
②サ責の能力開発
○サービス提供責任者への教育基準の設定
ア)特に人的マネジメントが主たる業務であることから、組織活動に関わる研修の実施
イ)(現場OJTよりむしろ)組織として一定基準のサービス提供責任者の育成に注力
③業務の見直し・周知
○サービス提供責任者に関わる事務処理業務の効率化
2 配置・稼働管理
④配置異動
○業態の異なる有料老人ホーム事業を活用して人的交流を促進し、チームワーク教育等実施。
取組の背景
1 サービス提供責任者
○ わが国の介護保険制度はケアマネジメントシステムに重きをおくがあまり、本来の最前線である訪問介護事業、その中でも特に要となるサービス提供責任者に対する理解が乏しい。
○ サービスの質を向上させ、利用者本位のサービスとするためには、サービス提供責任者がサービスの本質(利用者に本当に求められるサービス、組織的なサービス提供、ヘルパーの人的管理等)を十分に理解すること、実行できる時間と処遇条件の整備が必要である。
○ 時間については、制度上もますます事務業務が増加する傾向にあるが、形よりも本当によりよいサービス提供ができる環境整備が肝要である。事業者として時間的な余裕を与えようとすれば要員増に伴うコストアップにつながり、報酬とのバランスで行き詰まらざるを得ない。
取組の効果
1 サービス提供責任者
○ 一定の成果をあげているが、根本的な問題として、処遇面で業務内容に比較しサービス提供責任者の処遇が低くならざるを得ないのは事業者として非常に苦慮するところである。
○ サービス提供責任者に関する報酬以外のモチベーションの向上と業務内容の効率化を最大限推進しようとしているが、抜本的なものとはなりにくい。
○ これは一事業者のみならず介護保険制度や在宅福祉の質の低下につながる問題として危惧される。現実になかなかサービス提供責任者になりたがらない、あるいはすぐにやめてしまう状況に直面している。