雇用管理サポートシステム

事例No.149

○訪問介護の職員数(規模):50人以上 ○法人形態:特定非営利活動法人(NPO) ○地区:北陸甲信越・東海

取組内容

1 配置・稼働管理
①稼働(シフト)管理・・・

○一ヶ月単位で登録ヘルパー(訪問介護員)の勤務表を作成し、随時見直しをし、必要であれば更新をする。

○利用者の担当職員ごとで、登録ヘルパーの稼働を一時管理している。

○登録ヘルパーの稼働状況は、日毎に稼働表(勤務シフト表)に記入し、全体で一つの稼働表を管理、共有している。

○稼働表に関しては、統括責任者を配置している。

○登録ヘルパーから月間予定表を提出して頂き、予定と就労ニーズを把握している。

○登録ヘルパー採用時には、本人より勤務可能時間、希望勤務日(曜日)、希望収入を確認し、出来る限りそれにそえるよう取り組んでいる。

②緊急連絡・トラブル対応・・・

○苦情等クレームが発生した際は、サービス提供責任者がすばやく個々に対応し、苦情対応表に明記して同様のクレームが発生しない様、業務の改善に取り組んでいる。

2 コミュニケーション管理
③情報共有・ミーティング・・・

○社員間でのコミュニケーションの拡大と資料などの交換や、部内での情報の共有化を図ることにより、登録ヘルパーにとって合理的な就労が出来るよう努めている。

取組の背景

1 配置・稼働管理
①稼働(シフト)管理・・・

○ 一ヶ月単位で利用者の予定を伺うことで、登録ヘルパーの稼働状況を早期に把握する。随時見直す事で、急な依頼にも柔軟に対応出来る業務体制の確立が必要である。

○ 利用者の担当職員ごとで登録ヘルパーの稼働を管理することで、利用者の立場に立ってサービスを提供する事と、登録ヘルパーの立場に立って安心してサービスを行ってもらえる環境整備等、双方の立場を重視できる業務を目指す必要性がある。

②緊急連絡・トラブル対応・・・

○ 苦情対応に関しては、サービス提供責任者ごとの情報交換が十分では無かった為、苦情対応表を設置し情報を共有することで、同様な苦情が発生しないよう業務改善を行う必要性がある。

2 コミュニケーション管理
③情報共有・ミーティング・・・

○ 慢性的なヘルパー不足の状況下、分野別のサービス提供責任者が登録ヘルパーの情報を抱き込んでおり、合理的かつ有効な活用がなされていない場合があった。

取組の効果

1 配置・稼働管理
①稼働(シフト)管理・・・

○ サービス提供責任者が、介護計画からヘルパーの稼働まで一環して管理することで、利用者本位のサービス提供ができ、チームケアを行うにもとても有効である。

○ 利用者からの急な依頼があった場合、稼働表を全体で管理することで、全体の流れが把握しやすく多くの緊急対応が可能になった。

○ 個々で稼働表を管理するのではなく、統括責任者の配置及び全体での管理にすることで、早い段階でのミスに気付き、大きな問題を減らす事ができた。

②緊急連絡・トラブル対応・・・

○苦情対応表の設置によりクレームなどの内容を職員全体で把握し、改善すべき点を会議等で検討するようになり、職員間の連携がとても円滑になった。