雇用管理サポートシステム

事例No.142

○訪問介護の職員数(規模):20人以上50人未満 ○法人形態:社会福祉法人 ○地区:北陸甲信越・東海

取組内容

1 賃金管理 、 2 労働時間管理

資格取得及び経験に応じた賃金体系を導入する。

①手当(資格、通勤、時間外等)、②基本給、③非サービス時間の賃金・・・

ア) 介護福祉士、介護支援専門員の資格取得者には、それぞれ1活動につき70円、100円を加算する。

イ) 経験が6か月を超えるメンバーに対して、1活動につき30円を加算する。

ウ) 会議、勉強会、研修会等への参加に対する報酬を設定する。1回の参加につき800円+200円(交通費)を支給する。ただし、開催時間は1時間とする。

エ) 活動報告費の支給を行う。情報等の報告目的による事業所への訪問に対し支給する。

3 賃金管理
④キャンセル・休業補償・・・

○ 急なキャンセルに対する報酬を設定する。

○ メンバーが訪問後にキャンセルになった場合は、キャンセル料を支払う。キャンセル料は、ほとんどの場合事業所負担となる。

取組の背景

1 賃金管理 、 2 労働時間管理
①手当(資格、通勤、時間外等)、②基本給、③非サービス時間の賃金・・・

ア)・・・○それまでは資格所得に対する意欲があまりなかった。スキルアップするための目的が明確でなかった。

イ)・・・○新人もベテランも同一報酬単価であったため、メンバーから活動の意欲面で不満が多くでた。

ウ)・・・○会議等への参加に対し、無償であったため、強制力がなく情報等の徹底に不安を生じることが多かった。

○勉強会、研修会への参加もあいまいになり、必要な者に的確に知識を伝えることが難しかった。

エ)・・・○事業所とメンバーとの情報交換が、メンバーにより格差が生じることが多くなった。

○メンバーによっては、月に1回程度しか情報の交換ができないケースもあった。

3 賃金管理
④キャンセル・休業補償・・・

○ 急なキャンセルに対する報酬の設定がなく、メンバーより不満が多くでるようになった。

取組の効果

1 賃金管理 、 2 労働時間管理
①手当(資格、通勤、時間外等)、②基本給、③非サービス時間の賃金・・・

ア)・・・○資格取得に対する意欲を向上させることができた。メンバー(21名中)の介護福祉士取得者6名、介護支援専門員取得者1名。

イ)・・・○経験による報酬に格差をつけることにより、労働意欲の向上につながった。

ウ)・・・○メンバーの会議参加率が飛躍的に向上した。指示や情報の伝達がスムーズにできるようになった。

○必要な知識を必要なメンバーに的確にタイムリーに伝えることができるようになった。

エ)・・・○活動の状況の把握、指示・情報の伝達、メンバーの健康状態等、活動に必要な情報を各グループの責任者がタイムリーに行うことができるようになった。

3 賃金管理
④キャンセル・休業補償・・・

○メンバーの不満をなくすことができた。