雇用管理サポートシステム

事例No.563

○主な事業:特養 ○法人形態:社会福祉法人・社協 ○地区:中国・四国

取組の背景

 当事業所では働きやすい職場づくりの一環として、メンター制度を導入することにより離職率を下げ、職員が定着する職場を目指したかった。現在、離職率が二桁台であり、メンター制度を実施することで一桁にするのが目標である。平成28年に介護労働安定センター開催の「メンター制度等導入・助成金活用セミナー」を受講して、法人全体でメンター制度に取り組むことが決定した。そこで、介護労働安定センターの相談援助事業で、より具体的な実施方法について支援を受けることとした。

取組の内容

 以下の手順で取り組むこととした。

①メンター職員の決定
人選基準:面倒見が良い、傾聴が得意、職員から信頼されている、以上の条件に当てはまる職員を中心に人選を行う。

②メンター研修の受講
研修内容:コミュニケーション術、やる気になる褒め方、を実施する。

③メンティの決定
新入職員、内気な職員等、精神的にフォローが必要な職員を人選する。

④マッチングの実施
メンターがメンティを選ぶ(近すぎると本音が話せないので異部署、同性が望ましいが相性もあるので異性でもよい)

⑤メンター会議の実施
メンターからの現状報告、課題の共有、より良い関わり方を模索する。

取組の効果(改善点)

・メンター研修受講により、コミュニケ-ション技術、指導方法の習得及び再確認ができた。
プラス言葉の活用、傾聴、タイプ別指導法などを理解することができた。

・離職率の低下(前年比5%低下)

・メンターとメンティー双方の成長
メンティーはメンターからのバックアップにより、明るく積極的に仕事に取り組めるようになった。メンターはメンティーからの悩みの相談・解決により自信をつけ、メンターからの信頼も得ることができた。

・新たな人間関係の構築 
今まであまり接点のなかった職員同士の付き合いが増え、コミュニケーションが円滑に図れたことにより仕事面での好影響も出てきた。