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介護療養型医療施設 社会福祉法人・社協 近畿

事例No.0558

取組の背景

介護労働安定センターの雇用管理コンサルタント相談において、『介護の雇用管理改善 CHECK&DO25』を実施した。その結果「情報共有・コミュニケーション」「人材育成」「法人・事業所の風土」に課題があった。介護職員の職場定着率が低く、介護職員が育っていないとの現状があった。事業所に貢献してもしなくても、何も変わらない賃金体系であることから、職員のモチベーションが上がらない。「担当職務遂行チェック表」を使用して、自己申告制度を実施しても、評価や査定の参考にしている程度で現行賃金体系と連動しておらず機能していない。よって、何も変わらない賃金体系→モチベーションが上がらないと、負の連鎖が起こっていた。

取組の内容

職員、事業所全体のモチベーションが上がり、事業所の方針と一致する、賞与と連動した「人事考課シート」を作成することとした。貢献した職員が正当に評価される人事考課制度を導入するにあたり、介護労働安定センターからアドバイスを受け、以下の3項目に関して取組みを行った。

  • ①人事考課と賞与の連動
  • ②「人事考課シート」の評価項目の検討
  • ③評価面談の方法について

①②に関しては、幹部会議の承認を得たうえで実施する。評価項目については、初めての導入のため、「元気に明るく挨拶ができたか」「時間を守れたか」等を盛り込んだ。

③に関しては、第一段階で中間管理者(主任、係長)との面談、第二段階で施設長との面談とし、最後は理事長の評価とした。

取組の効果(改善点)

人事考課と賞与を連動させることにより、貢献している職員が正当に評価され報われる制度が構築できた。これにより多くの職員のモチベーションアップに繋がっている。
評価面談の実施については、今まで誰にも言えなかった思いや悩みを話せる場ができたことで、気分転換ができ、メンタルケアにも繋がった。

管理者にとっては、自分たちで作った評価制度をより良い評価制度にしようという意識が高まった。また、職員も意見を取り入れてもらえるような下地ができ、積極的に業務に取り組むようになった。
今回の人事考課制度改定により、職員に社会人としての基本について評価されることへの意識が醸成されてきた。

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