雇用管理サポートシステム

事例No.429

○主な事業:有料老人ホーム ○法人形態:民間会社 ○地区:北海道・東北

取組の背景(相談内容)

①介護技術のレベル差が大きく、標準化したい。

②どのような研修を行えば効果があるのか具体的にわからない。(具体的課題把握が難しい)

③研修計画作成に自信がない。(現状の問題解決テーマに沿った研修内容となっているか不安)

④23年度の事業目標として能力評価基準作成を掲げているが、基準の表現方法など非常に難しく、糸口が見つからず、あきらめていた。

取組内容(支援内容)

厚労省「職業能力評価基準」の職業能力評価シート(レベル1)を活用した、通所・訪問介護事業所で下記内容を説明提案し、実施した。シートは共通、介護技術分使用。

(1)職業能力評価シートの活用方法、手順説明
(2)職員個々の「仕事の振り返り」から自分の課題発見
(3)全体の課題把握(管理者)
(4)解決策の検討(ミーティング等)から研修テーマの設定および研修の実行
(5)成果検討および次期目標の決定(個人面談含む)(6ヶ月サイクル)
 <関連事項説明>
  ・PDSAサイクルの進め方
  ・個人評価と管理者評価が違った場合の対処方法等(個別面談関係)

②研修の一つとして「コミュニケーション」をテーマにした講師派遣(ヘルスカウンセラー2H)。

③役員、管理者等の雇用管理責任者講習(専門コース)等への参加。

取組の効果(改善点)

①個々人の課題が具体的な内容別に明らかとなるとともに、事業所全体の課題も見えてきた。
(例:職員の51%が介護技術に不安

②課題に沿った研修を企画した結果、職員の満足度が高い。
(事業所内講師による介護技術研修毎を月1~2回実施、他)

職員自ら小グループの介護技術勉強会やミーティングを行うなど、大きな変化が起きた。

④モチベーション向上、モラル向上。

⑤管理者自身にチーム統率等の自信が出た。初めての経験である。