雇用管理サポートシステム

事例No.424

○訪問介護の職員数(規模):20人以上50人未満 ○法人形態:株式会社 ○地区:北陸甲信越・東海

取組の背景

・開所1年を経過し利用者稼働も進み、経営も低位ではあるが安定してきている。
・雇用安定と質の向上を目的に以下の取組みを行いたい。

1)現在、正規職員が3名、非正規が24名の体制にあるが、正規職員への転換を制度として取り組んでいきたい。就業規則等の手直しについて教えて欲しい。

2)訪問介護事業所の新設開所を控えており、登録型ヘルパーの採用・雇用を行っていく予定である。登録型の雇用管理面での留意点を知りたい。

3)処遇改善加算について今まで未請求であったが、加算を申請したい。キャリアパス要件について知りたい。

取組の内容

 介護労働安定センターに相談し、アドバイスを受け以下の取組みを行っている。

1)現行1本の就業規則を、正職員・パート・登録ヘルパーごとの雇用区分別に作成をした。

2)正規職員転換については、キャリアアップ助成金の「転換コース」活用を申請すべく準備作業に入った。手順としてキャリアアップ計画届受理後に、転換制度の運用ルールを就業規則で明示し、運用を行う。

3)キャリアパス要件について、①「任用要件と賃金体系の整備」については法人規模により、ポスト等の限りや、職務基準の明確化に至っていない段階にあり、人事制度整備は次段階とし、②資質向上のための研修計画・実施の項目で今回申請を進めていく。

取組の効果(改善点)

1)雇用形態別就業規則の作成において、職員に対する労働条件の区分が明確になり、各自の役割分担が相互に明確になることで配置や職員間の連携が改善された。

2)登録ヘルパーの採用が必要になってくるにあたり、労務管理や業務割当てに不明な点があったが、雛型を提供いただけたことで理解が進んだ。雛型を参考に作成に取組み、適正な労働条件明示のうえで採用活動に入っていける。

3)次段階の取組み用にと提供いただいた「人事制度導入への参考資料」にて、職能・役割資格、職能基準、考課、処遇について体系的に理解がすることができた。評価・処遇制度の整備について「労働環境向上助成金」の説明も頂けた。助成を受けることで外部依頼を一つの方法として取り組んでいくことを検討する。